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SE(システムエンジニア)として働くフリーランスと正社員を徹底比較!

SE(システムエンジニア)として働くフリーランスと正社員を徹底比較!

更新日:2024/01/15

昨今、転職に対するハードルが下がっている傾向にあり、システムエンジニア(SE)として働く人たちの中でも、現職に満足できずに別の職場を探している人も多いです。その一方でITの分野では、自身で事業を立ち上げ、フリーランスとして仕事をする人も増えています。

将来に向けて正社員として働き続けるべきか、あるいはフリーランスとして独立すべきか、選択に迷っている人もいるでしょう。双方にはメリットとデメリットがあり、何を基準に決めるべきか悩んでいる人も多いと思います。

この記事では、SEとして働くうえでのフリーランスと正社員の違い、それぞれが持つメリット・デメリットについて解説します。SEに求められるスキルやおすすめの資格もご紹介していますので、今後SEとして働くことを考えている方はぜひご覧ください。

目次

  1. 正社員SEの特徴
  2. フリーランスSEの特徴
  3. SEに求められるスキル
  4. SEにおすすめの資格
  5. 正社員SEの収入
  6. フリーランスSEの収入

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この記事で言いたいこと

・正社員は「安定」や「キャリアアップの可能性」がメリットの反面、「転勤の可能性」や「時間・場所の制約」といったデメリットがある
・フリーランスは「高収入」や「自由」といったメリットがある反面、「収入の不安定さ」や「現場への適応」「多様な業務」といったデメリットがある
・正社員とフリーランスの平均年収を比べるとフリーランスの方が高い

正社員SEの特徴

正社員の特徴

正社員とは、期間を定めずに企業と雇用契約を結んだ労働者のことです。正社員には、その企業の文化や価値観を深く理解し、実践することが期待されます。

正社員のメリットとしては、安定した収入があります。固定の給料に加え、賞与やボーナスも期待できますし、健康保険や雇用保険などの福利厚生もしっかりしています。ただし、仕事の状況によっては残業をすることもありますし、時には出張や転勤を命じられることもあるでしょう。

安定して働くことができる一方で、企業に合わせた働き方が求められるのが正社員の特徴です。

正社員のメリット

正社員としての働き方には、以下のようなメリットがあります。

・安定した収入と充実した福利厚生
・キャリアアップの可能性
・長期的な安心

安定した収入と充実した福利厚生

正社員は毎月安定した収入を得られるだけでなく、賞与も期待できます。さらに、健康保険や雇用保険などの福利厚生が充実していることも多いです。企業によってはユニークな福利厚生が用意されていることもあり、正社員だからこそ受けられるメリットもあるでしょう。

キャリアアップの可能性

正社員として働く場合、経験が浅くても他の社員にサポートしてもらうことで多くの経験を積むことが可能です。また、経験を積むことで昇給や昇格といったキャリアアップの可能性もあるでしょう。周囲に自分よりも経験や知識が豊富な人がいるからこそ、専門的なスキルを深める機会も豊富にあります。

長期的な安心

正社員は一般的に無期限の雇用契約を結びます。そのため、急に仕事がなくなるリスクが低く、定期的な収入が途切れずに受け取れるため、長期的な安心へとつながるでしょう。また、健康保険や雇用保険といった福利厚生により、病気や失業などの不測の事態にも経済的なサポートが得られます。

正社員のデメリット

正社員として働く際のデメリットもご紹介します。

・転勤の可能性
・社内の人間関係
・固定の勤務時間や勤務場所

転勤の可能性

企業によって異なるものの、転勤が発生する会社は珍しくありません。この転勤によって、キャリアアップや自身の成長につながる可能性もありますが、一方で自分の考えるキャリアプランに合わない可能性もあります。

また、転勤は家族や自身のプライベートに大きな影響を与えることになります。特に、家族がいる場合は、子供の学校や配偶者の仕事など様々な調整が必要になります。その他にも、生活環境の変化や引っ越しなどによる経済的負担の増加もデメリットの一つです。

社内の人間関係

正社員として働く以上、職場での人間関係は切っても切れないものですが、それがストレスとなるケースも少なくありません。たとえば、会社では様々な属性、価値観を持った人と働く必要があります。その中で意見の相違や対立が起こることもあるでしょう。それが上司であれば、従わなくてはならないこともありますし、価値観の違いから関係性がうまくいかないこともあるかもしれません。こういった複雑な人間関係は、特にコミュニケーションが苦手な人にとってはデメリットだといえるでしょう。

固定の勤務時間や勤務場所

正社員は基本的に会社で定められた時間と場所で働くことになります。出社することが決められている場合、毎日の出勤がストレスになることもありますし、緊急な事情がある場合に、時間に制約を感じることもあるでしょう。リモートワークや時短勤務が認められている企業もありますが、その数は多くはなく、ほとんどの企業において、時間や場所の制約は少なからずあるといえます。

フリーランスSEの特徴

フリーランスの特徴

フリーランスとは、企業に所属せず個人で仕事をする人のことで、近年、特に注目されています。フリーランスの大きな魅力の一つは、自分の時間を自由に管理できる点にあります。これにより、自分のライフスタイルや好みに合わせて仕事のペースを調整することができます。

ただし、その働き方にはいくつかの課題もあります。フリーランスは収入が安定しないことが多く、健康保険や税金の手続きも自分で行う必要があります。加えて、案件を自ら見つける必要があり、継続的な案件獲得のための営業活動やスキルアップも重要です。

フリーランスとしての働き方は、自分の好みや価値観に合わせて仕事を選べる自由がありますが、それに伴うリスクや責任も大きいといえるでしょう。

フリーランスのメリット

フリーランスには、さまざまなメリットがあります。

・収入アップの可能性
・案件選択の自由
・挑戦のしやすさ

収入アップの可能性

フリーランスは正社員と比べて収入が高い傾向にあります。これは自身の成果や能力が報酬に反映されやすいことや、報酬が会社を通さずに直接収入になるためです。さらに、報酬の高い案件を選択したり、効率的に案件をこなしたりすることで収入を増やすことも可能です。

案件選択の自由

フリーランスは会社に縛られずに、自身で案件を選択することができます。高報酬の案件、自分のやりたい案件、自分の能力に合った案件など、選びたい基準に沿って案件を選択できることは大きなメリットです。

挑戦のしやすさ

フリーランスは携わる案件を自分で選択することができます。クライアントの了承があれば、自分が経験のない分野のプロジェクトにも参加可能です。また、正社員では挑戦したいという自身の意向だけではどうにもできないケースが多いですが、フリーランスであればその意向に沿った働き方もできます。この柔軟性の高さや自由度の高さが挑戦のしやすさにつながっています。

フリーランスのデメリット

フリーランスのデメリットもご紹介します。

・収入の不安定さ
・現場への適応
・多岐にわたる業務への対応

収入の不安定さ

フリーランスの収入は案件の数や案件の報酬額によって大きく異なります。また、正社員とは違い、案件がない場合は収入が0にもなってしまいます。市場の変動や病気などによって、収入が途絶える可能性があり、これはフリーランスの大きなデメリットです。

現場への適応

フリーランスの場合、誰一人知らない現場に一人で参画することがほとんどです。各現場には、独自の文化や働き方があります。知らないツールの使用や、複雑な人間関係、時には合わない人とも連携する必要があります。それらに一人で対応しなくてはならないといった点は、フリーランスのデメリットです。

多岐にわたる業務への対応

フリーランスは案件の対応だけでなく、自身のビジネスを運営していく必要があります。これには、受発注、請求、税金等にかかる事務業務などが当てはまります。こういった業務には専門的な知識が必要であり、時間のかかる業務も多く、苦手な方にとってはデメリットとなるでしょう。

また、フリーランスは自身で案件を探し、契約しなくてはなりません。そのためには営業スキルやマーケティングスキルも必要になります。このように、フリーランスSEはSEの業務だけでなく、多岐にわたる業務へ対応しなければならないのです。

SEに求められるスキル

スキル

SEの業務において、特に役立つスキルをピックアップしました。

・プログラミングスキル
・論理的思考力
・ヒアリング能力
・提案力
・コミュニケーション能力
・プロジェクト管理力

プログラミングスキル

SEの主な仕事はシステム開発です。そのため、当然プログラミングスキルは必要になります。プログラミングスキルといっても様々な言語がありますが、2023年時点で求人数の多い言語は「Java」「PHP」「JavaScript」と続いています。SEとしてプログラミングスキルが必須なのはもちろん、その中でも特に需要の高い言語を学ぶことが重要です。

参考:【2023年最新】プログラミング言語求人数TOP5とこれから注目の言語

論理的思考力

SEはクライアントからの要求に対して、どんな課題があって、どうしたら解決できるのかを論理的に考える必要があります。また、要件定義や基本設計、詳細設計といった業務は論理的思考力が必須な仕事ですので、SEとして様々な業務に携わるには必然的に求められるスキルだといえるでしょう。

ヒアリング能力

SEにはクライアントが抱く課題を正しくヒアリングすることが求められます。どれだけ優れた能力を持っていても、クライアントが何を求めているのか理解できなければその能力を生かすことができません。ヒアリング不足は現場トラブルの要因としても非常に多く、トラブルを避けるためにもSEにとっては必須の能力です。

提案力

SEとして評価されるには、単に指示されたことを行うだけでは不十分です。クライアントの要求に潜む課題を見つけ出し、それに対する解決策を提案する必要があります。しかし、この解決策は自分だけが理解していても意味がありません。自分の解決策や意見をクライアントに提案できた時に、初めて形になるのです。そのため、SEにとって提案力は必要なスキルといえるでしょう。

コミュニケーション能力

SEはクライアントやPM(プロジェクトマネージャー)、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)、PG(プログラマ)など多くの関係者とコミュニケーションを取り、チームとしてプロジェクトを完遂させる必要があります。そのため、コミュニケーションスキルはSEにとって極めて重要だといえるでしょう。

SEにおすすめの資格

資格

SEとして働くにあたり、必須の資格は特にありませんが、持っていることで評価が上がったり、仕事の質を上げてくれるものはあります。おすすめの資格は以下の通りです。

・ITパスポート(Iパス)
・基本情報技術者試験(FE)
・応用情報技術者試験(AP)
・マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

SEの目指すキャリアごとのおすすめ資格を知りたい方は「SE(システムエンジニア)におすすめの資格10選を目指すキャリアごとにご紹介!」の記事をご覧ください。

ITパスポート(Iパス)

ITパスポートは情報処理の促進に関する法律に基づく国家資格で、情報処理技術者試験の中で最も易しい試験です。ITを活用するすべての人が対象となり、基礎的な内容ながらも、多くの企業で活用されています。

試験内容は基本的なIT知識からシステム関連、技術関連、開発関連、マネジメント関連、ビジネス関連、戦略関連など、IT業界の幅広い分野について問われるものです。合格率は50%と、国家資格の中では高く、試験も基礎的な内容がほとんどのため、取得難易度はそこまで高くありません。

参考:【ITパスポート試験】情報処理推進機構

基本情報技術者試験(FE)

基本情報技術者試験は情報処理の促進に関する法律に基づく国家資格で、情報処理技術者試験の中でITパスポートに次ぐ難易度の試験です。本試験はエンジニアの登竜門ともいわれており、エンジニアとして企業で勤めるにあたって最低限知っておくべき内容が試されます。

基本情報技術者試験を合格することで、「上長の助けがあれば仕事ができる」というレベルに位置づけられます。合格率は30~40%ほどと、ITパスポートに比べると難易度が高くなっていますが、それでも国家資格の中では取得しやすいレベルだといえるでしょう。

参考:基本情報技術者試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

応用情報技術者試験(AP)

応用情報技術者試験は情報処理の促進に関する法律に基づく国家資格で、情報処理技術者試験の中で2番目に難易度の高い試験です。基本情報技術者試験よりも専門的な内容となっており、ワンランク上のエンジニアを目指す人には特におすすめの資格となっています。

基本情報技術者試験では「上長の助けがあれば」という助けがある前提でしたが、応用情報記述者試験では「一人でも仕事ができる」レベルに位置づけられます。合格率は20%前半と、国家資格の中では平均的なレベルです。

参考:応用情報技術者試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)

マイクロソフトオフィススペシャリストはこれまでご紹介した資格とは少し異なり、Officeソフトの操作技能を測る資格です。DX化が進み、多くの企業や現場で様々なツールが導入されていますが、そんな中でもExcelやWordをはじめとしたOfficeソフトはいまだに現役で使用されています。そのため、どの現場に入っても汎用的に活用できるPCスキルとして人気の資格となっています。難易度はITパスポートと同様か、少し易しいくらいのため、取得しやすい資格だといえるでしょう。

参考:MOS公式サイト-マイクロソフト オフィス スペシャリスト

正社員SEの収入

正社員の収入

まず、正社員SEの給与相場や給与を増やすためにできることについて解説します。

給与相場

求人ボックスが出しているデータによると、SEの平均年収は約504万円です。(2024年1月9日時点)

参考:システムエンジニアの仕事の平均年収は504万円/平均時給は1,191円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス

月給に換算すると約42万円、初任給の相場は約21万円です。給与分布をみると439万円~529万円の層が最も多く、平均年収もこの層に含まれます。しかし、全体としては349万円~1,066万円と幅が広いため、スキルによって収入は大きく変動する傾向にあるようです。

給与を増やすための方法

正社員SEの給与相場を見て、自身の給与が平均より低い、もっと給与を上げたいと思った方もいるのではないでしょうか。給与を増やすためには、以下の方法が挙げられます。

・スキル向上や資格取得
・明確な成果の提示
・高い給与がもらえる企業へ転職

スキル向上や資格取得

給与水準はその人の能力の高さに大きく影響されます。そのため、スキルの向上や資格取得によるスキルの証明によって給与アップが見込めるでしょう。また、これらのスキルは転職にも役立つため、キャリアアップも見込んだスキルや資格の取得を目指すと、給与アップの可能性も上がります。

明確な成果の提示

自身の成果があいまいだと、会社は何を評価していいか分かりません。プロジェクトにどれだけ貢献したかといった明確な成果を提示することで、会社はそれを評価し、給与アップへとつながります。成果はなるべく具体的に、どういった成果か、どれだけ売り上げに貢献したか、どれだけコストを削減したかなどを示すと、より効果的です。

高い給与がもらえる企業へ転職

給与を増やすためには転職するのも一つの方法です。給与テーブルや会社の慣習によって、同じ会社では給与を増やすのに限界がある場合もあります。その場合、自身のスキルや能力を正しく評価してくれる会社へと転職することで、給与アップが見込めるでしょう。しかし、自身のスキルや能力を過信し、給与に見合わないと判断されてしまった場合は、逆に給与が下がる可能性もあるので注意が必要です。

★SE(システムエンジニア)募集中|NEWINGS株式会社★

フリーランスSEの収入

フリーランスの収入

次に、フリーランスSEの報酬の相場や報酬を増やすためにできることについて解説していきます。

年収の相場

フリーランスSEの年収相場は420万円~1,200万円といわれています。正社員の平均年収が504万円(2024年1月9日時点)であることを考えると、それよりも高い傾向があるといえるでしょう。この金額は使用するプログラミング言語の種類によっても異なり、需要が高い言語や難易度が高い言語ほど単価が高くなる傾向にあります。また、プロジェクトの下流工程よりも上流工程の方が高単価なケースが多いです。

報酬を増やすための方法

前述のとおり、扱う言語によって報酬の金額は変わります。そのため、単価が高い言語を取得するのが報酬を増やすために一番わかりやすい方法です。他にも経験や実績を積む、営業力を高めて交渉するという方法もあります。

NEWINGSでは一緒に働いていただける方を募集中!

NEWINGSで一緒に働きませんか?

NEWINGSではSEとして一緒に働いていただける方を募集しています。

SEとして入社しても、その後PMOやITコンサルタントへキャリアアップすることも可能です。

また、SEの経験が1年未満でも実際に現場に入って活躍している社員もいますので、興味を持っていただけましたら、一度エントリーをご検討いただけますと幸いです。
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この記事の監修

NEWINGS株式会社
所在地:東京都中央区築地3丁目1番12号 フィル・パーク TOKYO GINZA Shintomi Lab. 7階
設立:2015年2月6日
電話:03-6274-8725
HP:https://new-ings.co.jp/

2015年に創業してから、PMO支援やシステムコンサルティング、システム開発支援など幅広いIT事業を手掛けています。特にPMO支援には注力しており、開発経験を持ったPMOがPMのサポート役として業務支援やマネジメントを行っています。今までの経験を活かし、同じくIT業界で働く人に役立つ情報を発信しています。