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PMOとして働くなら、フリーランス?それとも正社員?徹底比較してみた

PMOとして働くなら、フリーランス?それとも正社員?徹底比較してみた

更新日:2023/12/27

昨今、転職の常識も変化しており、そのハードルは徐々に下がっています。PMOとして働いている人の中にも「さらなるキャリアアップを目指している」「現状の会社に不満を抱いている」といった理由で転職を検討している人もいるでしょう。

しかし、最近では退職後のキャリアとして、フリーランスを選択する人も増えており、今後も正社員として働くのか、独立してフリーランスとして働くのか悩んでいる人も多いと思います。どちらにもメリット・デメリットがあり、その良し悪しは人それぞれですが、どういった点で判断したらいいか分からないという方もいるでしょう。

今回はPMOとして働く際のフリーランス・正社員それぞれの特徴やメリット・デメリットをご紹介します。今後の働き方を選ぶ際に、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)とは?
  2. PMOの働き方比較!フリーランスと正社員どっちがいい?
  3. PMOとして働くためのポイント
  4. PMOにおすすめの資格
  5. PMOの収入
  6. NEWINGSではPMOとして一緒に働いていただける方を募集中!

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この記事で言いたいこと

・フリーランスは企業に所属せず、自由な働き方ができるのが特徴
・正社員は企業に所属し、長期的に安定して働くことができるのが特徴
・フリーランスは高い報酬を得られやすいが、不安定になりやすい
・正社員は安定した給与を得られるが、組織のルールに則ることが必要
・フリーランスと正社員いずれも、資格や実務経験があると採用や案件獲得に有利である

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)とは?

PMOとは?

PMOはプロジェクトマネジメントオフィスの略称で、主にPM(プロジェクトマネージャー)のサポートを行います。その業務は多岐にわたり、データ収集や資料作成から始まり、プロジェクトの環境やルールの策定、改善、標準化、そして組織設計やメンバーの進行管理、教育まで担当することもあります。

大きなプロジェクトではPMだけでは管理しきれないケースがあるため、PMOが導入されることも多く、複数名のPMOチームが配置されることも珍しくありません。

PMOの働き方比較!フリーランスと正社員どっちがいい?

フリーランスと正社員比較

では、PMOの働き方についてフリーランスと正社員で比較します。まずは、それぞれの特徴とメリット・デメリットを比べてみましょう。

フリーランスPMOの特徴

フリーランスは内閣官房や厚生労働省などから出ているガイドラインにより以下のように定義されています。

「実店舗がなく、雇人もいない自営業主や一人社長であって、自身の経験や知識、スキルを活用して収入を得る者」

参考:フリーランスとして安心して働ける環境を 整備するためのガイドライン
フリーランスPMOは取引をするクライアントや受注する案件を自由に選べますが、自分が動かなければ売り上げが0になってしまうこともあります。「自由」と引き換えに「個人の責任」が伴うのがフリーランスの特徴です。

正社員PMOの特徴

正社員とは期間を定めず企業と雇用契約を結んだ労働者のことを指します。所属企業の求める働き方をする必要があるため、望まない案件への参画や急な異動を命じられる可能性もあります。

その反面、安定した収入によりローンなどの審査に通りやすくなるといった利点があります。フリーランスに対して「自由」が少ない代わりに「安定」を得られるのが正社員の働き方といえるでしょう。

フリーランスPMOのメリット・デメリット

PMOがフリーランスとして働くメリット・デメリットは以下の通りです。

◇メリット◇
・高い報酬が期待できる
・携わるプロジェクトを選べる


◆デメリット◆
・収入が不安定になりやすい
・確定申告などの事務作業が必要
・実績を積むまでは信用がなく、案件獲得が難しい

◇メリット◇ 高い報酬が期待できる

フリーランスとして働くPMOの報酬は、比較的高い傾向にあるため、今の給与に不満があるということであれば、フリーランスへの転向は一つの解決策になるかもしれません。

◇メリット◇ 携わるプロジェクトを選べる

自分で携わるプロジェクトを選択できるため、自身が希望する分野で経験を積むことができます。

◆デメリット◆ 収入が不安定になりやすい

案件の受注や契約の更新などを自身で行う必要があります。案件が受注できなければ収入もなくなってしまいます。プロジェクトの急な変更や停止も少なからずあり、こうした収入の不安定さはフリーランスのデメリットといえるでしょう。

◆デメリット◆ 確定申告などの事務作業が必要

フリーランスPMOは自身の業務だけでなく、経費や売り上げの管理、確定申告などの対応も必要になります。忙しいPMO業務の傍らで対応しなくてはいけず、また普段とは違う業務への対応のため、対応方法が分からずに苦戦する人も多いです。

◆デメリット◆ 実績を積むまでは信用がなく、案件獲得が難しい

1からのスタートとなるため、信用がない状態になります。会社勤め時の取引先がいたとしても、企業に勤めている自分とフリーランスの自分は別ものとして考えられることが多いです。信用がないということは、与信に通らなくなったり、取引条件が厳しくなったりすることが想定されます。そもそも案件への応募条件すら満たせないというケースも少なくないため、案件獲得には苦戦が強いられるでしょう。

正社員PMOのメリット・デメリット

次にPMOが正社員として働くメリット・デメリットは、以下の通りです。

◇メリット◇
・安定した収入が得られる
・人間関係の構築がスムーズになりやすい
・相談相手がいる

◆デメリット◆
・急なプロジェクト異動の可能性がある
・新人や若手への教育の手間がかかる

◇メリット◇ 安定した収入が得られる

正社員であれば、プロジェクトがうまくいっていなくても毎月会社から給与が支給されます。参画するプロジェクトによって給与が変動することも少ないです。PMOに限らず、安定した収入という面では正社員に勝るものはないでしょう。

◇メリット◇ 人間関係の構築がスムーズになりやすい

前任者がいたり、複数人でプロジェクトに参加したりする場合は、人間関係の構築がスムーズになりやすいです。PMOは多くの部署と関わるため、人間関係の構築がしやすいというのは大きなメリットといえるでしょう。

◇メリット◇ 相談相手がいる

プロジェクトを進行していく中で、壁に当たってしまうこともあるでしょう。そんな時、正社員であれば上司や先輩など社内の人に相談することができるのです。すぐに相談できる環境があるというのは正社員のメリットといえます。

◆デメリット◆ 急なプロジェクト異動の可能性がある

正社員として働く場合、会社からプロジェクトの異動を命じられた際はそれに応じる必要があります。異動に限らず、会社から命じられた際は基本的には従う必要があるため、そういった制約があるのは正社員のデメリットといえます。

◆デメリット◆ 新人や若手への教育に手間がかかる

若手社員や経験が少ない新人社員と同じプロジェクトに参画する場合、教育に手間がかかり、自身の業務に集中できない可能性があります。

PMOとして働くためのポイント

Point

PMOとして働くために必要なポイントは以下の通りです。

・資格を取得する
・アピールできる経験を得る
・大手コンサルティングファームにて実務経験を得る

資格を取得する

資格は自身にどの程度のスキルや知識があるかを示す指標となります。PMOは資格が必須ではありませんが、資格を持っていることで転職や案件の獲得に有利となるケースはあります。おすすめの資格については後述しますが、関連のある資格であれば持っているに越したことはないでしょう。

アピールできる経験を得る

正社員、フリーランスともに実務経験のある人は採用されやすいです。PMOの現場ではマニュアル通りでは対応できない場面も多々あるため、そういった場面おいて役立つのはやはり現場での実務経験でしょう。実際に自分の手でプロジェクトに貢献した経験を作っておくと、転職や案件獲得時にも役立ちます。

大手コンサルティングファームにて実務経験を得る

PMOの仕事はコンサルティング的な側面もあるため、未経験からPMOを目指す場合、コンサルティングファームでの経験があると採用してもらいやすい傾向にあります。いきなりPMOを目指すのが難しい場合は、一度コンサルティングファームで経験を積むのも一つの方法です。

PMOにおすすめの資格

資格

前項のとおり、PMOとして働くには正社員でもフリーランスでもある程度の知識や経験が必要です。自身の知識量・経験量を示す指標として資格の取得は有効な手段だといえるでしょう。PMOにおすすめの資格は以下の通りです。

・プロジェクトマネジメント・アソシエイト™認定資格(NPMO認定PJM-A™)
・PMOスペシャリスト™認定資格
・PMP ®(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)

プロジェクトマネジメント・アソシエイト™認定資格(NPMO認定PJM-A™)

プロジェクトマネジメント・アソシエイト™認定資格は一般社団法人日本PMO協会が認定している資格です。プロジェクト管理業務を行うにあたっての基本的な知識が問われる試験で、PMOやPMを目指す人は取っておくべき資格といえます。資格取得に際する勉強や資格試験のすべてがオンラインで完結します。

参考:プロジェクトマネジメント・アソシエイト™認定資格(NPMO認定PJM-A™)

PMOスペシャリスト™認定資格

PMOスペシャリスト™認定資格も一般社団法人日本PMO協会が認定している資格の一つです。前項のプロジェクトマネジメント・アソシエイト™認定資格はプロジェクトの管理業務全般に関する資格でしたが、本資格はPMOに特化した内容となっています。

こちらの資格はランクアップ制度があり、★が増えるほど専門性が高くなります。2023年11月末時点で★2ランクまでが用意されていますが、★3ランクも策定中のようです。★1ランクではPMOの基礎的知識が問われる試験、★2ランクではPMOの知識に加えて技術的な内容を含めたより実践重視の試験となっています。

参考:PMOスペシャリスト™認定資格

PMP ®(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)

PMP®とはPMI(プロジェクトマネジメント協会)本部が認定している、プロジェクトマネジメントに関する国家資格です。法的な資格・免許ではないものの、専門的な知識が身についていることを証明できる資格となっています。PMに関する資格の中でもデファクト・スタンダード(事実上の標準)として広く認知されており、非常に価値のある資格といえるでしょう。

参考:PMP ®(プロジェクトマネジメントプロフェッショナル)

PMOの収入

収入

PMOの収入について、正式な調査データを見つけることはできませんでしたが、正社員は【600~700万円】と書かれていることが多いです。実際の求人サイトを見ても、近しい年収のものを多く見つけることができました。日本の平均年収は令和4年度で458万円となっており、PMOの給与水準はかなり高いといえるでしょう。

参考:令和4年分 民間給与実態統計調査

フリーランスについても年収に関する調査データは出てきませんでしたが、フリーランススタートの調査結果をみると、案件の平均単価が【86.4万円】となっており、仮にその案件を1年間受け続けた場合の年収は【1036.8万円】となります。

実際に多くの記事で、フリーランスPMOは年収が1000万円を超えると書かれていることからも、これに近い水準の年収の方が多くいると考えられます。

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SEの経験のみだった方がPMOまでキャリアアップしているケースもありますし、大規模案件も多く、基本的にはチームでの参画になるため、安心して働くことができます。

すでにPMOとして働いている方も、今後PMOとして働きたい方も、一度弊社について興味を持っていただけますと幸いです。
採用特設サイト|NEWINGS株式会社

この記事の監修

NEWINGS株式会社
所在地:東京都中央区築地3丁目1番12号 フィル・パーク TOKYO GINZA Shintomi Lab. 7階
設立:2015年2月6日
電話:03-6274-8725
HP:https://new-ings.co.jp/

2015年に創業してから、PMO支援やシステムコンサルティング、システム開発支援など幅広いIT事業を手掛けています。特にPMO支援には注力しており、開発経験を持ったPMOがPMのサポート役として業務支援やマネジメントを行っています。今までの経験を活かし、同じくIT業界で働く人に役立つ情報を発信しています。