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ITストラテジスト試験とは?難易度・メリット・勉強法を徹底解説

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更新日:2025/09/19

難関国家資格、ITストラテジスト試験の構成、合格するメリット、勉強法を詳しく解説します。

目次

  1. はじめに
  2. NEWINGSでは一緒に働く仲間を募集中です!
  3. この記事で言いたいこと
  4. ITストラテジストとは
  5. ITストラテジスト試験とは
  6. ITストラテジスト試験を受けるメリット5選
  7. ITストラテジスト試験合格に向けた勉強方法
  8. ITストラテジスト試験はキャリアを切り拓く難関資格
  9. ITストラテジストを目指す方へ、まずはPMOとして経験を積んでみませんか?

はじめに

ITストラテジスト試験は、経営とITを結びつける戦略的な人材を認定する国家資格です。高度情報処理技術者試験の中でも最難関とされ、合格には専門知識だけでなく論理的思考力や経営的視点も求められます。

一方で、合格すればキャリアアップや年収アップ、独立といった多くのメリットを得られる点も魅力です。

本記事では、ITストラテジスト試験の概要や合格するメリットや勉強法までわかりやすく解説します。

NEWINGSでは一緒に働く仲間を募集中です!

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NEWINGSでは、PMOマネジャーを含め、PMOやSEを募集中です。

SEの経験が浅い方が現場で活躍したり、SEのみの経験からPMOへとキャリアアップした方もいます。
ご興味のある方はぜひ一度、募集要項をご覧いただけますと幸いです。
募集要項一覧|NEWINGS株式会社

この記事で言いたいこと

⚫︎ITストラテジスト試験は経営とITを結ぶ最難関資格である
⚫︎合格によりキャリア・年収・働き方の幅が広がる
⚫︎過去問演習と論述対策が合格の鍵となる

ITストラテジストとは

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ITストラテジストとは、企業の経営戦略とIT戦略をつなぐ役割を担う高度専門職です。経営課題を把握したうえで、情報システムを活用した最適な解決策を立案し、実行計画に落とし込むことが求められます。単なるシステム開発や運用担当ではなく、経営とITを橋渡しする存在として位置付けられているのが特徴です。

日本ではIPA(情報処理推進機構)が定める高度情報処理技術者試験における区分のひとつとして位置付けられており、国家資格に裏付けられた専門性を持つ点でも注目されています。

ITストラテジストの業務内容

ITストラテジストの業務は経営層と現場を結びつけるため、多岐にわたります。

経営課題の把握・分析

市場動向や競合の動き、企業の内部リソースを分析し、ITを活用できる領域を見極めます。

IT戦略の立案

経営戦略を実現するために必要なITシステムやデジタル施策を設計し、中長期的なロードマップを策定します。

システム投資の評価と意思決定支援

システム開発や導入にかかるコスト・リスク・効果を定量的に評価し、経営層が意思決定しやすいよう助言します。

プロジェクト推進・マネジメント

戦略に沿ってシステム開発やDX施策を実行に移すため、プロジェクトの進行管理やステークホルダー調整などをします。

最新技術の調査・適用

AI、クラウド、IoTなど新しいテクノロジーを経営戦略にどう活用するかを検討し、企業の競争力強化につなげます。

ITストラテジストの年収

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厚生労働省の職業情報提供サイト(job tag)」によると、ITストラテジストの平均年収は約752.6万円です。これは日本の給与所得者の平均(約460万円)を大きく上回っており、IT人材の中でも高い水準に位置しています。

特に大企業やコンサルティングファームで活躍するITストラテジストは高待遇を得やすく、専門性と実績によって評価されやすい職種といえます。

【参照】
厚生労働省|職業情報提供サイト(job tag)ITコンサルタント
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/362

ITストラテジスト試験とは

ITストラテジスト試験は、情報処理推進機構(IPA)が実施する高度情報処理技術者試験のひとつで、経営戦略とIT戦略を結びつける人材を育成・認定するための国家試験です。

単なるシステム開発や運用の知識だけでなく、企業の経営課題を理解し、それを解決するためにITをどう活用するかを戦略的に考える力が求められます。経営層に近い立場でのIT企画・立案を担うことから、試験の難易度は非常に高く、IT系国家資格の中でも最難関レベルとされています。

試験は4区分で基準点を満たせば合格

ITストラテジスト試験は「午前Ⅰ」「午前Ⅱ」「午後Ⅰ」「午後Ⅱ」の4区分で構成されており、それぞれの試験で基準点をクリアすることが合格条件となります。

横にスライドできます ▶︎

試験試験時間出題形式出題数/解答数合格基準点
午前Ⅰ試験9:30~10:20
(50分)
多肢選択式
(四肢択一)
出題数:30問
解答数:30問
60点
(100点満点)
午前Ⅱ試験10:50~11:30
(40分)
多肢選択式
(四肢択一)
出題数:25問
解答数:25問
60点
(100点満点)
午後Ⅰ試験12:30~14:00
(90分)
記述式出題数:3問
解答数:2問
60点
(100点満点)
午後Ⅱ試験14:30~16:30
(120分)
記述式出題数:2問
解答数:1問
Aランク

午後Ⅱ試験の評価方法は以下の基準に基づいて行われます。

横にスライドできます ▶︎

ランク内容合否
A合格水準にある合格
B合格水準まであと一歩である不合格
C内容が不十分である・問題文の趣旨から逸脱している不合格
D内容が著しく不十分である・問題文の趣旨から著しく逸脱している不合格

【参照】
IPA(情報処理推進機構)|ITストラテジスト
https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/st.html

ITストラテジスト試験を受けるメリット5選

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ITストラテジスト試験を受ける5つのメリットをお伝えします。

就職・転職で強力なアピールになる

ITストラテジストは、情報処理技術者試験の中でも最高レベルに位置付けられる難関資格です。そのため、就職や転職市場において高く評価されやすく、自分が希望するキャリアに向けて大きな武器となります。

特にマネジメントやコンサルティング分野に進みたい人にとっては、他の候補者と差別化できる資格です。

仕事の幅が広がり、キャリアチェンジしやすい

ITストラテジストは、システム開発の知識だけでなく、経営戦略やコンサルティング、ITマネジメントに関する知識を持っていることの証明になります。そのため、研究開発やシステム部門での経験を経て、コンサルタントや経営企画部門へキャリアチェンジする道も開かれます。

また、企業に所属するだけでなく、独立してフリーランスのITストラテジストとして活躍する人も多く、働き方の選択肢が大きく広がる点も魅力です。

高収入や昇進の可能性が高まる

難関資格であるITストラテジストは、取得者が少ないため企業内でも貴重な存在です。システム戦略を担える人材として重宝され、昇進や昇格につながりやすい傾向にあります。

さらに転職市場においても、資格を持っていることで年収アップを実現できるケースが少なくありません。特に大手企業やコンサルティングファームでは、資格取得が高待遇の条件となる場合もあります。

人脈形成・最新情報の入手に役立つ

ITストラテジスト試験に合格すると、日本ITストラテジスト協会(JISTA)へ入会できるようになります。JISTAへの所属は外部の専門家や現役エンジニア、コンサルタントと交流を可能にし、最新の事例やノウハウを得る機会作りになります。

このように、資格を通じて得られるのはスキルだけでなく、人脈や情報収集力といった無形の財産でもあります。

自己成長につながる

資格取得の過程で、経営戦略・IT活用・マネジメントの知識を体系的に学べます。単なる試験対策にとどまらず、普段の業務に直結するスキルが身につきます。そのため、結果的に自身の市場価値を大きく高める自己投資にもなるのです。

ITストラテジスト試験合格に向けた勉強方法

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ITストラテジスト試験の合格率は15%と極めて難易度が高く、しっかりと試験に向けた準備が要されます。ITストラテジスト試験合格を目指すためには、勉強方法が重要になります。

【参照】
IPA(情報処理推進機構)|令和7年度春期情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度試験)及び情報処理安全確保支援士試験の合格発表について
https://www.ipa.go.jp/news/2025/shiken_20250703.html

ITストラテジスト試験合格に向けた勉強姿勢

どのようなことに注意しながら勉強するべきか、まずは勉強姿勢をお伝えします。

過去問題の徹底活用

ITストラテジスト試験対策では、過去問演習が欠かせません。他の情報処理試験と同様、出題傾向を把握するうえで極めて有効です。実際に過去に出題された問題の一部をアレンジして再出題されるケースも少なくありません。最低でも直近10年分は目を通し、繰り返し解答することをおすすめします。

手書きで文章を書く練習をする

最大の難関といわれているのが、午後Ⅱ試験(論述試験)です。試験内容そのものが難しいのに加え、3,000字近い答案を制限時間内に手書きで仕上げなければならない点が、多くの受験者を悩ませます。対策のポイントは以下の通りです。

⚫︎読みやすい字で丁寧に書く習慣をつける
⚫︎指定された文字数を守り、過不足なくまとめる
⚫︎内容に具体性や論理性を持たせる
⚫︎独自の視点や先見性を意識して論を展開する
⚫︎問題文の指示に忠実に従う

試験本番では120分で約3,000字を書き上げる必要があります。普段からスピードを意識した答案作成演習をしましょう。

午前Ⅰ試験から段階的に突破を狙う

初めて挑戦する人や知識がまだ十分でない人は、まず午前Ⅰ試験の合格を目標にするのも有効な戦略です。午前Ⅰ試験に合格すると、以降2年間は午前Ⅱ試験から受験できる特典があります。そのため、記述や論述に集中して対策を進めやすくなります。基礎固めをしつつ、効率的に勉強を進めましょう。

最新のITトレンドをチェックする

試験問題には過去問からの出題だけでなく、最新のIT技術や導入事例がテーマとなる場合もあります。参考書や問題集だけに頼らず、業界ニュースや企業のDX導入事例などにもアンテナを張っておくと効果的です。

試験区分ごとの具体的な勉強方法

次に、試験区分ごとの具体的な勉強方法をお伝えします。

午前Ⅰ試験の勉強方法

午前Ⅰ試験の出題範囲は、テクノロジ・マネジメント・ストラテジの全分野にわたるため、合格するには幅広い分野に関する知識が求められます。

情報処理技術全般に関する知識を習得し、関連する過去問題を解くのがおすすめです。目安の学習習熟度としては、応用情報技術者試験の午前試験合格レベルとなるまで、しっかり学習しておきましょう。

午前Ⅱ試験の勉強方法

午前Ⅱ試験でよく出題される重点分野は、セキュリティ・システム戦略・システム企画・経営戦略マネジメント・ビジネスインダストリ・企業活動です。

基本的な用語を覚えておくと、午前Ⅱ試験で得点が取りやすくなります。過去に出題された同じ問題が出る場合もあるため、過去問題を繰り返し解きながら新たな情報収集に努めましょう。

午後Ⅰ試験の勉強方法

午後Ⅰ試験では、経営問題とその対策、DXやAIに関連した事例問題について出題されます。得点率を高めるには、制限文字数以内で筋道を立てて解答できるための対策が大切です。

具体的には、過去問を解きながら短時間で正しく読解する力、指定された文字数内で簡潔に解答する力が求められます。問題文の要求事項を把握し、何を答えさせたいのかを常に意識しながら解答する練習をしましょう。

午後Ⅱ試験の勉強方法

午後Ⅱ試験では、最新のIT技術を絡めた定番問題が出題される傾向があります。

過去問の解答を参考にしながら、文章の構成力やわかりやすく伝える能力を身に付けましょう。

ITストラテジスト試験はキャリアを切り拓く難関資格

ITストラテジスト試験は、経営とITを結びつける高度なスキルを証明できる国家資格です。合格することで就職や転職に有利になるだけでなく、キャリアチェンジや独立の可能性、昇進・年収アップ、人脈形成などのメリットが得られます。

その一方で、試験は非常に難易度が高く、長期的な学習計画と継続的な努力が欠かせません。しかし、その努力に見合うだけのリターンがあるため、中長期的なキャリアを見据えるビジネスパーソンにとっては、挑戦する価値のある資格といえるでしょう。

ITストラテジストを目指す方へ、まずはPMOとして経験を積んでみませんか?

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ITストラテジストは経営とITを結び付ける専門職です。ITへの知見や技術的な知識のほかにも、経営的な視点や考え方ができなければなりません。

これらを身に付けるためにおすすめなのが、PMOとして働いてみることです。PMOは主に大規模なシステム開発・刷新案件に入り込み、PMの補佐をする仕事です。未経験からでも転職しやすく、クライアントの課題や目的を達成できるよう、経営視点を持ちながらプロジェクト推進を補佐します。

NEWINGSでは、PMOやSEを募集中です。

SEの経験が浅い方が現場で活躍していたり、SEのみの経験からPMOへとキャリアアップしたりした方もいます。

ご興味のある方はぜひ一度、募集要項をご覧いただけますと幸いです。
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