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PMOの仕事内容は?必要なスキルや向いている人をわかりやすく解説

更新日:2025/10/17
PMOは、企業や組織内でプロジェクト運営をサポートする専門部署・職種です。本記事では、PMOの仕事内容や種類、必要なスキル、向いている人の特徴、メリット・大変な点までくわしく解説します。PMOに興味がある方や、キャリアチェンジに悩んでいる方にも役立つ内容です。
目次
はじめに
PMOは、企業や組織内のプロジェクトを円滑に進めるための重要なサポート役です。スケジュール管理やリソース調整、資料作成、チーム間の調整など、多岐にわたる業務を通して、プロジェクトの成功に貢献できます。
とはいえ、「自分に向いているのか」「大変なことはないのか」と不安に感じる方もいるでしょう。PMOの仕事は目立たない裏方業務が多い一方で、幅広いスキルが身につき、キャリアの選択肢を広げる魅力もあります。
本記事では、PMOの種類や仕事内容、必要なスキル、向いている人の特徴、働くうえでのやりがいと大変さをわかりやすく解説します。SEやプログラマー、ITエンジニアとしての経験を活かしてPMOを目指す方にもおすすめの内容です。
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この記事で言いたいこと
⚫︎PMOには大きく分けて3種類ある
⚫︎PMOは幅広い業務範囲で大変である一方、やりがいも大きい
⚫︎SEやITエンジニアからPMOにキャリアチェンジできる
PMOとは
PMOは「Project Management Office(プロジェクト・マネジメント・オフィス)」の略で、企業や組織内でプロジェクト運営をサポートする専門部署や職種のことです。
ITシステム開発などのプロジェクトにおいて、PMOはスケジュール管理や進捗の把握、チーム編成、リソースやコストの調整、リスクや品質管理といった業務を通じて、プロジェクトを円滑に進める役割を担います。
社内に専任チームとして置く場合もあれば、外部の専門会社からプロフェッショナルを派遣してもらう形もあります。
PMOの種類
PMOは、大きく「PMOアドミニストレータ」「PMOエキスパート」「PMOマネージャー」の3種類に分けられます。それぞれの立場が担う、主な役割について紹介します。
PMOアドミニストレータ
PMOアドミニストレータは、プロジェクト内での事務作業や管理業務を中心にサポートを実施する立場です。
主に、会議の準備や情報整理など、細かい作業を担いながらチームが効率よく動ける環境を整えます。
特に大規模プロジェクトでは複数のチームが編成されるため、PM(プロジェクトマネージャー)の負担を軽減し、プロジェクト進行をスムーズにする重要な役割を担います。
PMOエキスパート
PMOエキスパートは、複数プロジェクトの進行や品質を標準化する役割を持ちます。
各プロジェクトの進め方や資料、業務プロセスのルールを整備して、全体のクオリティを安定させます。PMOエキスパートの手によってプロジェクトごとのばらつきを抑えることで、効率が上がり、リソースや予算の最適化にもつながります。
新規プロジェクトが多い企業ほど、PMOエキスパートの存在は欠かせません。
PMOマネージャー
PMOマネージャーは、PMO全体の管理や統括を担う立場です。
複数プロジェクトの戦略策定や進行管理、予算・人員管理を実施し、経営層とPMの橋渡し役を果たすこともあります。PMOメンバーの指導や教育、組織全体のプロジェクト管理方針の策定まで、幅広く関わることが特徴です。
プロジェクトの成功に向けた全体戦略をリードする、重要なポジションといえるでしょう。
PMOの仕事内容
PMOの具体的な業務内容と、それぞれのやりがい、大変さも合わせて紹介します。
PMOアドミニストレータの仕事内容
PMOアドミニストレータには、主に以下のような仕事内容があります。
・プロジェクトに関わるデータや情報の整理、更新、管理
・チームやクライアントへの情報共有・展開のサポート
・書類やドキュメントの体系的な管理
・進捗報告書や会議資料などの作成
・プロジェクト経費のチェックや処理
・メンバーの勤怠や作業状況の管理
・プロジェクト管理ツールの運用・更新
PMOアドミニストレータは、情報整理や資料作成、進捗管理を担当し、メンバーが効率よく働ける環境を作れることがやりがいといえます。
一方で、ルーティン作業が多く、急な依頼や細かい管理ミスがプロジェクト全体に影響する大変さもあります。
PMOエキスパートの仕事内容
PMOエキスパートには、主に以下のような仕事内容があります。
・プロジェクト管理のルールやプロセスの整備、標準化
・プロジェクトマネジメント教育
・プロジェクト成果や進捗状況の可視化、分析手法の確立
・プロジェクト管理ツールや運用方法の改善
・リスク管理や品質管理の推進
PMOエキスパートは、複数プロジェクトの標準化や改善提案を通じて、組織全体の成果に貢献できる点がやりがいです。
一方で、扱う情報量が多くプロジェクト間の調整や説得が必要なため、正確な判断力と忍耐力が求められます。
PM・PLとの違い
PM、PL、PMOは名称が似ており混同されることも少なくありません。しかし、プロジェクトにおける役割はそれぞれ異なります。
PM(プロジェクトマネージャー)は、プロジェクト全体の責任者として戦略策定や意思決定を実施し、目標達成に向けて舵を取る役割を担います。一方、PL(プロジェクトリーダー)は、PMが立てた計画に沿って、チームを率いてメンバーの進捗管理や作業の実行に注力する役割です。
プロジェクトを成功に導くPM、計画を実行するPLに対して、PMOは効率的にプロジェクトを進める環境を整え、必要な情報やプロセスを提供します。
PMOに必要なスキル
PMOは担当する業務範囲が広いため、技術面の他にもさまざまなスキルが求められます。ここでは、PMOを担ううえで必要なスキルを5つ紹介します。
マネジメントスキル
PMOには、プロジェクト全体の進行状況を見渡して、問題や変化に気づき、適切に対応できるスキルが不可欠です。たとえば、リソースが不足したときに人員を調整したり、スケジュールがずれたときに優先度を見直したりする場面で必要になります。
また、チームや関係者への指示やサポートを通して、円滑に業務を進められるよう導くことも重要です。PMOは裏方の役割である一方、全体をコントロールし、プロジェクトを成功に導く中心的な存在でもあります。
分析・課題解決スキル
プロジェクトでは、進行の遅れや人員不足、仕様の変更など、さまざまなトラブルがつきものです。突然の事態が起きた際に原因を分析し、最適な解決策を導き出す能力は、PMOとして欠かせません。
トラブルが発生した際は、問題の根本原因を探り、再発防止のための具体的な改善策を提案します。
資料作成スキル
PMOは、プロジェクトの情報を整理し、わかりやすく共有する資料を作成するスキルも必須です。
報告書や会議資料、ルールや手順書など、さまざまな文書を整えることで業務を円滑にします。正確で見やすい資料を作ることで、意思決定のスピードやチームの理解度を高めることにもつながります。
ITスキル
PMOが直接手を動かして開発することは多くないものの、システムやツールに関するITの基本知識があると、タスク振り分けや進捗管理、ツール選定がより正確に実施できます。
基本的なIT知識を持つことで、プロジェクトで不足している人員の適切な補充や、クライアントの要望に沿った対応にもつながります。
コミュニケーションスキル
メンバー間やクライアントとの調整・報告・交渉など、円滑なプロジェクト運営には高いコミュニケーションスキルが不可欠です。
PMOは、状況を的確に伝え、関係者をつなぐ橋渡し役を担います。コミュニケーションによってメンバーやクライアントと信頼関係を築き、関係者の理解や協力を引き出す力も欠かせません。
PMOとして働くメリット
PMOとしての仕事は、プロジェクトを円滑に進めるだけでなく、自分自身のスキルアップやキャリア形成にも大きくつながります。PMOとして働く主なメリットを紹介します。
幅広いプロジェクト経験を積める
PMOは、大小さまざまなプロジェクトに携わる機会があります。多様な業務や業界に触れることで、自分の視野を広げながら専門性を高められるでしょう。
また、難易度の高い案件を乗り越えた際には、自己成長とともに大きな達成感を味わえます。こうした経験は、今後のキャリアでも大きな強みや自信につながります。
どの業界でも役立つスキルが身につく
PMOは、プロジェクト管理の基礎から調整力、資料作成能力、コミュニケーション力まで、幅広いスキルを習得できます。参加するプロジェクトごとに異なる課題や環境に対応することで、柔軟な思考も養えるでしょう。
PMOとして培った能力は業界を問わず活かせ、さまざまな分野で活躍できる力になります。
キャリアの選択肢が広がる
PMOでの経験は、PM(プロジェクトマネージャー)やコンサルタントなどへのステップアップに直結します。
プロジェクト運営の全体像を把握できるスキルは、将来のキャリアの可能性を大きく広げるでしょう。組織内での信頼度向上につながる点も魅力です。
市場価値が高い
近年、DXやAI、IoTの進展により、複雑なプロジェクトが増え続けています。一方でプロジェクトが円滑に進んでいないケースも多く、プロジェクト成功の鍵を握るPMOの存在価値が高まっていることが現状です。
PMOとしての経験を積むことで、長期的に見ても市場価値を維持できます。さらに、専門性を活かして新たな挑戦にも取り組みやすくなるでしょう。
PMOとして働くうえで覚悟しておくべきこと
PMOには多くのメリットがある一方、覚悟しておくべき点もいくつか存在します。ここでは、PMOとして働くうえで大変さを感じやすい点を紹介します。
裏方業務が多く成果が見えにくい
PMOはプロジェクトの裏方として動くことが多く、作業内容が目立ちにくい傾向があります。
資料作成やデータ分析、情報整理など地味な業務が中心で、プロジェクトの成果と自分の貢献が直接結びつきにくいと感じることもあるでしょう。そのため、プロジェクトを自分の手でリードしたい人にとっては、物足りなさを覚えることも少なくありません。
しかし、PMOの裏方業務こそがプロジェクト全体をスムーズに進める鍵となります。
人間関係の調整で板挟みになりやすい
PMOは、PMやプロジェクトメンバー、クライアント間の橋渡し役として調整を任される場面が多くあります。
特に複雑で規模の大きいプロジェクトでは、関係者同士の意見が対立することも珍しくありません。PMOは板挟みになりながらも、プロジェクトの進行を妨げないよう調整する必要があります。
PMOは、人間関係のプレッシャーに耐える冷静さも求められます。
マルチタスクで忙しくなりやすい
PMOの業務は幅広く、多くのタスクを同時並行でこなす場面が増えます。プロジェクト期間中は特にスケジュール調整や資料作成、進捗管理などが重なり、忙しさを感じる場面も多いでしょう。
しかし、プロジェクトが完了すれば落ち着いた業務ペースに戻ることも少なくありません。PMOは、効率よくタスクを管理する力が求められる役割です。
PMOに向いている人
多くのスキルが求められるPMOには、どのような人が向いているのでしょうか。ここからは、PMOに向いている人の主な特徴を紹介します。
調整やサポートが苦にならない人
PMOは、複数のプロジェクトや部門と連携しながら業務を進めます。関係者の意見をまとめ、リソース配分や優先順位を調整する場面が多いため、調整役を負担に感じないことが重要なポイントです。
同じく後方支援やサポートも苦にせず、チームが効率よく動ける環境を整えることに喜びを感じられる人は、PMOに向いています。
PMの経験や専門知識がある人
PMOとして活躍するには、プロジェクト経験や専門知識があると大きな強みになります。特に大規模プロジェクトでPMを経験している人は、状況に応じて柔軟に判断でき、周囲に頼られる存在になれます。
さらに、PMの経験や専門知識を活かしてチームメンバーの困りごとを理解し、一緒に解決策を考えられる人材もPMOに向いています。プロジェクトを俯瞰しながら考えられるため、メンバーやクライアントからも高く評価されるでしょう。
人とのコミュニケーションが得意な人
PMOは、プロジェクト関係者との連携が不可欠です。さまざまな立場の人の状況を理解し、適切な関係性を築ける人は、情報共有や進捗調整をスムーズに進められます。
意見の対立や課題が発生した際も、円滑に調整できるコミュニケーションスキルは、プロジェクトの成功につながる重要な資質です。
臨機応変に対応できる人
プロジェクトの状況は常に変化し、予期せぬトラブルやスケジュール変更が発生することも珍しくありません。このような場面で柔軟に対応できる人は、PMOとして周囲から信頼されます。
問題の優先順位を見極め、状況に応じて最適な対応策を提案できる能力も重要です。チームやクライアントの要求が変わった際にも、冷静に情報を整理し、円滑なプロジェクト進行を維持できることが求められます。
PMOはキャリアの選択肢になり得る
PMOは、プロジェクトの進行をサポートし、プロジェクトを円滑に進める仕事です。大変さを感じる場面も多い一方、幅広いスキルや経験が身につき、プロジェクト成功への貢献を実感できるやりがいや魅力があります。
また、SEやプログラマー、ITエンジニアとしての経験を持つ方は、技術的な知見や開発経験をもとに、PMOとしてプロジェクト全体を俯瞰した管理・調整に活かせます。
今まで培った実力を最大限に発揮して、ぜひPMOとして新しいステージに挑戦してみてはいかがでしょうか。
NEWINGSではPMOとして一緒に働いていただける方を募集中!
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SEの経験からPMOへキャリアチェンジした方も多数いるため、ご興味のある方はぜひ一度、募集要項をご覧いただけますと幸いです。
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