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未経験からPMOになるには?活躍するために必要な知識・スキルを紹介

更新日:2025/02/14
PMOとは、プロジェクトの成功に向けてマネジメントを支援する部門や構造システムです。本記事では、PMOの仕事内容や必要な基本的スキル、未経験からPMOに転職するための方法を解説しています。PMOの仕事に興味がある方、未経験からPMOを目指したい方は参考にしてください。
目次
はじめに
PMOは専門的な職種というイメージですが、そもそも未経験からPMOになることは可能なのでしょうか。本記事では、未経験でPMO職につけるのか、PMOの仕事内容や求められる基本的なスキル、役立つ業務経歴、PMO未経験の方が転職前に知っておくべきポイントなどについて詳しく解説しています。未経験からPMOを目指したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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この記事で言いたいこと
・PMOは未経験からでも転職できる
・PMOを目指す人にとって特に重要なスキルはマネジメント力、コミュニケーション力
・SE、エンジニア経験があると未経験でもPMOになりやすい
未経験でもPMOへの転職は可能
結論からいうと、PMOは未経験でも目指せる職種です。実際に求人サイトを調べてみると「未経験OK」「未経験歓迎」と書かれたPMO求人情報も出てきます。
しかし、PMOは未経験であってもIT業界出身やコンサルタントの経験があることが条件になってきます。未経験歓迎と記載がある求人情報でも、システム開発プロジェクト経験あり・コンサルタント経験ありなどを条件に掲げている企業もあります。また、PMOは未経験でも目指せる職種ですが「PMOの仕事が簡単」という意味ではないため、注意が必要です。
PMOの仕事内容とは?
PMOの仕事は一つだけではなく、多岐にわたります。プロジェクトを推進する上で中心的役割を担うPMOの仕事内容を紹介します。
プロジェクトを成功させるための各種サポート
PM(プロジェクトマネージャー)とはプロジェクト全体を管理する責任者のことをいい、プロジェクトを計画通りに完遂するための意思決定に注力することが大前提です。しかし、大規模なプロジェクトになるほどPMの業務も増加するため、すべての事象を見落とさずに管理することが難しくなります。
PMOの役割として最も重要なのは、PMの目が行き届かない業務や進捗状況を把握しながら、プロジェクトがスムーズに進行するようPMをサポートすることです。
PMOの各種サポートとは、プロジェクト中に発生する課題の発見および解決などのコンサルティング、スケジュールの管理や調整などです。
また、トラブルを未然に防ぐためのリスクマネジメント、事務処理なども含まれます。過去の経験で培った専門的な知識を活かして、さまざまな視点からプロジェクトをサポートします。
PMやメンバーの人材開発
プロジェクトの成功に向けて、各メンバーおよびPMの人材開発もPMOの役割です。
プロジェクトでは、参画するメンバーがそれぞれの技術や能力を発揮することにより最適なプロジェクトチームが出来上がります。また、必要な知識やスキルを習得することで一人ひとりのモチベーション向上にもつながり、今後のプロジェクト成功にも結びつくでしょう。
PMOは、問題解決能力や先導力、分析力など多くのスキルが必要とされるPMの人材開発も重要な役割です。PMに必要な知識やスキル全般を理解しているPMOが、研修などを通して育成することで、プロジェクトを一任できる優秀なPM育成が実現します。
プロジェクトのリソースやコストの調整
PMOは、社内で進行している複数のプロジェクトを総合的に見て、適切な人材やプロジェクトにかかるコストを管理・調整します。
プロジェクトでのリソース管理は、社内という限られた人材の中で最適な人員配置を見極めます。これは、結果としてプロジェクトの質や組織の利益にも関わる重要な工程です。
また、リソース管理に伴って発生する関係部署との打ち合わせもPMOの仕事です。
プロジェクトごとに合わせた環境の整備
プロジェクトの進め方やルール、資料のフォーマットなどはプロジェクトごとに異なります。メンバーが自分なりのやり方で進めてしまうと、認識の齟齬や抜け漏れ、作業の属人化などが発生しがちです。
PMOは、組織で進行している複数のプロジェクトを把握し、各プロジェクトのルールや進め方を標準化する役割も担います。
PMOに求められる基本的スキル
未経験からPMOを目指す際、どのような基本的スキルが必要なのでしょうか。ここからは、転職時に未経験でも重宝されるPMOのスキルを6つ紹介します。
スキル1.コミュニケーション能力がある人
打ち合わせなどで多くの人と関わるPMOは、情報共有や環境調整のためのコミュニケーション能力が不可欠です。
PMOは意見を発信するだけでなく、メンバーの意見を引き出しながらプロジェクトがスムーズに進行するよう努めます。PMやメンバーとのコミュニケーションは、課題解決や信頼関係の構築にも直結します。
スキル2.進捗管理スキルがある人
PMOには、プロジェクトの進行を計画通りに進めるための進捗管理能力が必要です。こまめに進捗状況を把握し、人員配置などを適宜調整する役割が求められます。
確実な進捗管理は、遅延のリスクを軽減してスムーズなプロジェクトの進行につながります。
スキル3.マネジメント能力がある人
PMOの主な役割は管理業務であるため、マネジメントスキルは必須です。そのため、状況を把握する情報収集能力・相手に説得力を与える交渉力・計画した案を導入する実行力などが求められます。
優れたマネジメントスキルがあることにより、プロジェクトの質が向上するとともに、収益化の促進にもつながります。
スキル4.協調性がある人
多くの関係者やメンバーと関わるPMOには、協調性も重要です。大規模なプロジェクトには、さまざまな部署や役職のメンバーが携わっています。各々が自分のタスクを遂行する中で、PMOは相手目線に立って丁寧にコミュニケーションをとることが求められます。
メンバーの意見に耳を傾けながらプロジェクトを進めることにより、全員が安心して働ける環境を作り出せるでしょう。
スキル5.課題発見・課題解決能力がある人
プロジェクトを進めていく中で、問題の発生はつきものです。PMOには、これらの問題をいち早く発見して解決に導くスキルが求められます。また、一見問題なく進んでいるように見えても、細かく状況を確認すると課題が見つかることもあります。
課題を発見するだけでは、適切なマネジメントとは言えません。問題を特定した後、策を実行して解決するまでのスキルが必要です。
スキル6.向上心がある人
PMOは、複数のプロジェクトに携わるために常に最新の情報を取り入れ、知識をアップデートする必要があります。最新のITスキルはもちろん、プロジェクトの内容によってはIT以外のクライアントの業界についても学ぶ機会があるかもしれません。
PMOは知識習得のための勉強や、臨機応変な対応にもついていける向上心がある人に向いているといえるでしょう。
このように、PMOにはさまざまなスキルが重要ということがわかります。PMOに必要なスキルについて詳しく知りたい方は、以下の記事も合わせてご覧ください。
PMOに必要なスキルとは?業務内容や向いている人材について解説
PMO転職時に役立つ経験
未経験からPMOに転職する際、活躍できるのか不安に感じる方も多いのではないでしょうか。ここからは、PMOとして働く上で役立つ業務経験を紹介します。
SE・ITコンサルタントの経験がある
SEやITコンサルタントの経験がある場合は、PMOにおいてその専門知識と実務経験を存分に活かせるでしょう。
SEはシステム開発の流れや技術的な課題を深く理解しているため、プロジェクトの進捗やリスクを正確に把握し、的確なサポートを提供できます。ITコンサルタントは、企業が抱える課題を分析し、解決策を提案するスキルを持っています。そのため、複数のプロジェクトを横断的に管理し、効率化を図る役割として最適です。
管理職の経験がある
管理職経験がある場合、PMOにおいてスキルを活かしやすいポジションといえます。全体を見渡す俯瞰力や、メンバーを調整する力は、プロジェクト全体の進捗管理や課題解決に役立ちます。さらに、組織の運営で培ったコミュニケーション力や、戦略的思考もプロジェクトを進行させていく上で重宝されるスキルです。プロセス設計や部下育成の経験も、PMOが担う標準化やチームスキルの向上に役立つでしょう。
PMOの役割に合わせて、PMのサポート役に徹する柔軟さと、プロジェクト管理の専門知識を新たに学ぶことで、PMOとしてさらに活躍できます。
プロジェクト対象領域での業務経験がある
プロジェクト対象領域での業務経験がある人は、専門知識と現場ならではの経験を活かしてPMOに大きく貢献できます。対象領域のプロセスや課題を熟知しているため、プロジェクト進行中の潜在的なリスクをいち早く察知し、対応策を提案できます。
また、プロジェクトへの理解が深いことで関係者間のコミュニケーションが円滑に進むため、プロジェクト自体がスムーズに進行します。
PMO未経験で転職する際に知っておきたいポイント
PMO未経験の場合、転職前に知っておきたいポイントを3つ紹介します。
前職で培った経験やスキルを活かせる分野にチャレンジする
PMO未経験の場合は、自分の強みを活かせる分野からチャレンジするのがおすすめです。
未経験でも、前職で培った経験や業務スキルは、プロジェクト内容の理解や業務改善の提案に直結します。また、これまでの実績をもとに信頼関係を築きやすく、スムーズにプロジェクトに適応できるでしょう。
PMOになった後のキャリアプランを設定する
PMOになった後のキャリアプランを設定することで、スキル習得や成長を計画的に進められます。PMOは、プロジェクト管理や業務改善を通じて得られる経験が多岐にわたり、その後のキャリアの選択肢も広がります。
具体的なプランを設定することで目標が明確になり、将来につながる成果を効率的に積み上げられるでしょう。
資格を取得すると業務の幅が広がる
PMOになるにあたって、必ず取得しなければならない資格はありません。しかし、未経験からPMOを目指す場合など、資格を所持していると業務の幅が広がります。
代表的な資格としては、新人PMOの登竜門ともいえる「プロジェクトマネジメント・アソシエイト認定資格」、さらに上位資格である「PMOスペシャリスト認定資格」、アメリカの非営利団体であるPMI(Project Management Institute)が主催する国家資格「PMP」などがあります。
未経験からPMOに転職する方法
未経験からPMOに転職するには、どのような方法があるのでしょうか。未経験から目指す際の主なルートを3つ紹介します。
方法1.SE・エンジニアからPMOになる
未経験の場合は、SEとしての経験を積んでからPMOを目指すケースが一般的です。IT関係のプロジェクトはSEなしでは成立しないため、SE経験のあるPMOが歓迎されます。現場側の気持ちも理解しやすいことから、問題発見のスピードや適切なタイミングでの人的リソース投入が期待できるでしょう。
SEとしての知識に加えて、プロジェクトマネジメントに関するスキルや知識が向上すると、PMOとしてより活躍できます。
方法2.ITコンサルタントからPMOになる
ITコンサルタントとは、企業のIT戦略や抱えている課題の解決を支援する専門家です。
ITコンサルタントからPMOに転職することにより、IT分野のPMOだけでなく幅広い仕事に触れながら役割を担える可能性があります。
方法3.IT未経験からPMOになる
PMOの求人を出している企業の中には「未経験歓迎」「初心者OK」という広告を出している企業もあります。
特に、マネジメントではなくPMOアドミニストレータ(PMO事務)をメインに募集している企業であれば、IT分野未経験の場合でもPMOとして働ける可能性があります。とはいえ、事務の基本的な操作が必須であることからWord、Excel、PowerPointなどの基本スキルは身につけておくと安心です。
エンジニア経験ありの場合未経験でもPMOになりやすい
未経験からPMOになるには、コミュニケーション能力、進捗管理スキル、マネジメント能力、課題発見解決能力のほか、協調性や向上心のある人が向いています。
PMO未経験であっても、特にSE・エンジニアの経験がある人は現場側の気持ちを理解できるほか、適切なタイミングでサポートに入れることから大いに活躍できるといえるでしょう。
PMO未経験の場合でも、前職の業務経験を活かしながらPMOとして活躍する方は少なくありません。もしも未経験からPMOの分野でキャリアアップを目指したいと考えている方は、弊社の求人情報をご覧ください。あなたの知識と経験を、弊社のプロジェクトで活かしてみませんか?