コラム記事

PMO

フリーランスPMOは難しい?メリットデメリットと必要なスキルとは

イメージ

更新日:2025/02/28

フリーランスでPMOをする場合、高額案件を取りやすいと言われていますが、実際はどうなのでしょうか。ワークライフバランス、収入の不安定さなどの観点で、フリーランスでPMOとして働くメリットデメリットをまとめました。フリーランスPMOとして働くことを考えている方はぜひ参考にしてみてください。

目次

  1. はじめに
  2. NEWINGSでは一緒に働く仲間を募集中です!
  3. この記事で言いたいこと
  4. PMOとは
  5. フリーランスでPMOをする場合の働き方
  6. フリーランスPMOとして働くメリット
  7. フリーランスPMOとして働くデメリット
  8. フリーランスPMOに必要なスキル
  9. フリーランスPMOが案件を得るには
  10. 安定収入を得たいなら会社勤めが安心

はじめに

昨今、企業のプロジェクトを支援するシステムである、PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)の需要は高まってきています。PMOの勤務形態は、組織の中に専任部署として設けられる場合や、コンサルティング会社やフリーランスPMOが外部から依頼を受けて勤務する場合など様々です。
今回はその中でも、フリーランスPMOをピックアップして紹介していきます。

NEWINGSでは一緒に働く仲間を募集中です!

イメージ

NEWINGSでは、PMOマネジャーを含め、PMOやSEを募集中です。

SEの経験が浅い方が現場で活躍したり、SEのみの経験からPMOへとキャリアアップした方もいます。
ご興味のある方はぜひ一度、募集要項をご覧いただけますと幸いです。
募集要項一覧|NEWINGS株式会社

この記事で言いたいこと

・フリーランスPMOは自分の基準で参画するプロジェクトを選ぶことができ、プライベートと仕事の調節がしやすい。
・フリーランスPMOはクライアントとの人間関係の構築が難しく、案件の営業・受注が難しい。
・フリーランスよりも正社員PMOのほうが高額報酬の案件を得やすく、収入が安定しやすい。

PMOとは

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)とは、企業や組織におけるプロジェクトマネジメントを支援する部署・組織で、主にPM(プロジェクトマネージャー)のサポートを行います。
具体的には、プロジェクト全体の進捗管理、資源配分の最適化、関係部署との調整、リスク管理など、多岐にわたる業務を担い、プロジェクトがスムーズに進むように支援していきます。

フリーランスでPMOをする場合の働き方

基本的な業務は会社勤めの正社員PMOと同様ですが、正社員PMOとは違い、自分自身で案件を取っていくことがフリーランスPMOの最大の特徴です。では、フリーランスでPMOをしていく上でのメリットデメリットを紹介します。

PMOの基本的な業務について知りたい方はこちらの記事をご覧ください。

フリーランスPMOとして働くメリット

フリーランスでPMOとして働くメリットをまとめました。

1.自分の基準でプロジェクトを選ぶことができる

正社員PMOの場合は、基本的には会社が選んだプロジェクトに参画することになります。しかしフリーランスの場合、プロジェクトを自分の基準で選んで参画することができます。これはフリーランスPMO最大の特徴と言えます。
例えば自宅からの勤務のみを希望する場合はフルリモートでできるプロジェクトに参画することができますし、長期で働けない場合は短期間で集中的に勤務できるプロジェクトに参画することができます。
譲れない希望がある方には、フリーランスPMOが向いているでしょう。

2.プライベートの時間との調整がしやすい

上記の通り、フリーランスPMOは自分でプロジェクトを選択できるため、プライベートとの調整がしやすいのも、フリーランスPMOとして働く利点です。
自由な時間を確保できるため、趣味や家庭を大事にしたい人にとって、フリーランスの働き方は魅力的でしょう。

3.経験豊富で高スキルがある場合は高単価案件を受注できる

豊富な経験と高いスキル、高い実績を持っている場合、高単価な案件に参画し、高い収入を目指すことができます。
自分のスキルや実績に自信があり、収入アップを目指したい・高単価な仕事をしてさらなるキャリアアップを目指したいという人には、フリーランスPMOとして働くことをおすすめします。

フリーランスPMOとして働くデメリット

フリーランスでPMOとして働くデメリットについて紹介します。

1.収入が安定しない

PMOに限らず、フリーランスという働き方は収入が安定しづらい傾向にあります。フリーランスPMOは、本人の実力不足やクライアントの都合によってプロジェクトが打ち切られたとき、次の仕事がすぐに見つけられるという保証はありません。
着実に案件を獲得していくために、人脈づくりに力を入れる、エージェントサービスを利用するなどして対策しましょう。

2.クライアントとの人間関係の構築が難しい

組織内の専任部署のPMOとは違い、フリーランスPMOは外部の人間です。そのためクライアントである会社の人に外部の人として扱われ、コミュニケーションをうまく取れずプロジェクトに支障が出る可能性があります。
PMOはPMをサポートすることがメインの業務となるため、PMOとPMで意見が違うということが起こらないよう、特にPMとは日ごろから深くコミュニケーションをとっていくことを心がけましょう。

3.案件の営業(受注)が難しい

正社員PMOと違い、フリーランスPMOは自分の受ける仕事を自分で探す必要があります。未経験から始める場合は実績も信用もまだないため、希望する働き方にあった案件を見つけたとしても、自身が募集要件を満たしていないということもあり得ます。

4.正社員PMOよりも高額案件を得る機会が少ない

フリーランスPMOが受けることのできる仕事の中には、報酬が200万超の高額案件等もありますが、そのような案件を受けることができるフリーランスPMOはほんの一握りです。スキルに自信がある場合は正社員PMOよりも高い年収を目指すことができますが、未経験から始める場合やまだあまり実績がない場合、正社員PMOとして働くほうが堅実でしょう。

フリーランスPMOに必要なスキル

フリーランスのPMOに必要なスキルとはどのようなものでしょうか。PMOに必要なスキルだけでなく、フリーランスとして働くために必要な能力をまとめました。

スキル1.ビジネスコミュニケーション力

ビジネスコミュニケーションとは、仕事上でのコミュニケーション全般を指す言葉です。PMOはプロジェクトに関わる多くの関係者とコミュニケーションを取る役職なので、相手と円滑に意思疎通を行うという一般的なコミュニケーション能力に加え、プロジェクト内の様々な立場に立って考え、適切なコミュニケーションを取っていく能力が必要になります。
また、フリーランスPMOは外部の人間として扱われやすいので、内部の人と馴染み上手くやっていくためにも、コミュニケーション能力は必須になります。

スキル2.マネジメント能力

プロジェクトに潜在するリスクを発見・分析し、適切な解決策を提案するリスクマネジメントの能力や、限られた時間を有効に活用し効率よく業務を行うタイムマネジメント能力など、プロジェクトを成功させるうえでマネジメントの能力は必要不可欠です。
また、フリーランスの場合は取る仕事量を自分で調整できるため、自分の対応できる仕事量を超えて案件を取ってしまう可能性があります。そのため、自分の限界量を見極めて仕事を管理する、セルフマネジメント能力も必須になります。

スキル3. ITエンジニアの知識

フリーランスPMOとして働く場合、より専門的な知識を求められる案件を取ることも多くなります。PMOはIT業界のプロジェクトに参画する機会が多いため、ITエンジニアの知識を保有していない場合、メンバーとの意思疎通が困難になるでしょう。

フリーランスPMOが案件を得るには

フリーランスの場合は会社勤めのPMOとは違い、自分で案件を獲得する必要があります。実際、フリーランスのPMOはどのようにして案件を得ているのでしょうか。

フリーランスエージェントの利用

フリーランス向けのエージェントサービスを利用すると、自分のスキルや希望する業務内容に合う案件に出会うサポートをしてもらえるため、効率的に案件を得ることができます。

知人の紹介

過去に働いたことのある上司、同僚からの紹介も、案件を得る方法の一つです。過去の取引先でフリーランスのPMOとしてプロジェクトを成功させた経験がある場合、連絡を取って新しい案件を得られる可能性があります。また、交友関係から案件を得られるケースもあります。普段から人とのつながりを大事にしましょう。

SNSの活用

SNSを活用して案件を獲得する方法もあります。SNSで自身の経歴や成功事例、スキルをアピールし、信頼性を高めましょう。また、案件や人材募集の情報を集めるためにSNSを利用することも一つの活用方法です。

安定収入を得たいなら会社勤めが安心

フリーランスPMOは、自身のスキル次第では高額報酬の案件を取れたり、自分の希望に合う案件を選べたりするというメリットがありますが、フリーランスであるため収入が安定しなかったり、正社員PMOよりも高額案件を得る機会が少なかったりといったデメリットもあります。
より安定した収入を得たい方は、会社に勤め、正社員PMOとして働くことをおすすめします。