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PMOをするならフリーランスか会社員か?働き方のリアルと選び方

更新日:2025/06/13
フリーランスPMOは高い自由度と、スキルが収入に直結する環境が魅力です。本記事ではフリーランスPMOの働き方や向き不向きを詳しく解説します。独立に迷うPMO経験者におすすめの記事です。
目次
PMOとしてフリーランスになるべきか、会社員でいるべきか

プロジェクトマネジメントに関わる仕事を続ける中で、「もっと自由に働きたい」「自分のスキルで勝負してみたい」と考えるPMOの方は少なくありません。特に、フリーランスという働き方が注目される昨今では、会社員からの独立を視野に入れる人も増えています。
一方で、収入の不安定さや案件獲得の難しさといったリスクを心配する声も多くあります。自由を求める気持ちと、安定を重視する気持ちの間で揺れるのは当然のことです。だからこそ、両者の働き方をフラットに比較し、自分に合った道を選ぶことが大切です。
本記事では、PMOがフリーランスになる場合と会社員で働く場合、それぞれの特徴や向き不向きについて詳しく解説します。そのうえで、自分らしいキャリアを築くためのヒントをお伝えしていきます。
独立に惹かれる理由と、不安の正体
フリーランスに惹かれる理由のひとつは、やはり“自由さ”です。勤務時間や働く場所に縛られず、複数の企業で経験を積める点に魅力を感じる方は多いでしょう。また、経験やスキルによっては高単価の案件を獲得でき、収入アップが見込める点も見逃せません。
しかしその一方で、すべてが自己責任となることに不安を抱える人も少なくありません。継続的に案件を確保できるか、税金や社会保険の手続きに対応できるか、相談できる相手がいない孤独感に耐えられるか…。
こうした不安が、独立の一歩をためらわせる原因になっているのです。
理想だけを見て独立してしまうと、現実とのギャップに苦しむこともあります。だからこそ、フリーランスの“現実”をしっかり知ったうえで、自分にとって最適な働き方を選ぶことが重要です。
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この記事で言いたいこと
⚫︎フリーランスPMOの魅力は収入アップの早さと自由度の高さ
⚫︎会社員PMOの魅力は安定性と組織による成長サポート
⚫︎大切なのはフリーランスか会社員かではなく、自分らしく働けるかどうか
フリーランスPMOとは

フリーランスPMOとは、企業に属さず、個人としてプロジェクトマネジメント業務を請け負う働き方です。プロジェクトの進行管理や調整役として、PMを支援するポジションを担います。
クライアント企業と直接契約を結び、特定のプロジェクトに参画するかたちが一般的です。勤務先に縛られず、多様な現場で経験を積めるのが特徴です。
フリーランスPMOの主な仕事内容
フリーランスPMOは、プロジェクトの現場で多岐にわたる業務を担当します。単なる事務作業ではなく、プロジェクトの成果や進行に大きく関わるポジションです。企業の課題やニーズに応じて役割はさまざまですが、おおまかな仕事の内容と流れは次のとおりです。
クライアントと直接契約してプロジェクトを推進
フリーランスPMOは企業と直接契約を結び、クライアントの一員としてプロジェクトに参画します。プロジェクト全体の方針を理解したうえで、進捗状況の把握や課題の洗い出し、関係者との調整など、実務レベルでの推進役を担います。
業務の進行においては、PMや他部署、外部ベンダーなど多くの関係者とやり取りが発生します。調整力や臨機応変な対応力が求められるため、経験とスキルが重要視されるポジションです。
PM補佐・業務改善・スケジュール管理なども担う
PMOの基本的な役割である「PMのサポート」も重要な業務のひとつです。例えば、会議のアジェンダ作成や議事録の管理、タスクの進捗チェックなどを通じて、プロジェクト運営を下支えします。
また、非効率な業務プロセスを見直し、改善案を提案する場面もあります。状況に応じて、工程表の作成や納期調整などのスケジュール管理を任されることも多いです。そのため、現場を円滑に回すための実務対応力が問われます。
フリーランスに求められるスキル

フリーランスPMOとして安定的に活躍するには、単に業務をこなすだけでなく、自分で考え、動き、結果を出すための力が求められます。ここでは、特に重要となる3つのスキルを取り上げます。
自己解決力
フリーランスは、上司やチームの指示を待つ働き方ではありません。与えられた業務を確実に遂行するだけでなく、状況を見て自ら考え、動き、課題に対応する力が必要です。誰かにフォローしてもらえる前提がないため、自分の判断で仕事を進められる人が求められます。
交渉力
契約条件や報酬、稼働内容など、フリーランスはあらゆる場面で自ら交渉を行います。クライアントとの信頼関係を築くうえでも、論理的かつ冷静に話を進められる力は欠かせません。交渉の場面では、自分の価値や役割を適切に言語化する力も重要です。
ビジネス視点
クライアントの求める成果を実現するには、プロジェクトの目的や事業全体の流れを理解して動く必要があります。単なる作業者ではなく、ビジネスの成果に貢献する“パートナー”としての意識が求められます。PMOとしての専門性に加え、経営や利益に対する理解があると信頼されやすくなります。
その他、働き方を問わず「PMOという職種そのもの」に求められるスキルは、こちらの記事で紹介しています。
PMOに向いている人の5つの特徴、役職ごとに求められるスキルとは?
フリーランスPMOのメリット

フリーランスとして働くPMOには、働き方や収入、キャリア形成の面でさまざまな利点があります。ここでは代表的な3つのメリットを取り上げ、フリーランスの魅力について詳しく見ていきましょう。
高単価案件が狙える
フリーランスPMOは、スキルや実績に応じて報酬条件を自ら設定できるため、高単価の案件にアプローチしやすい立場にあります。即戦力を求める企業との直接契約が多く、マージンが少ない分、収入水準は会社員より高くなりやすいのが特徴です。
実際に、月単価70万円〜100万円以上の案件も珍しくありません。会社員では昇給に時間がかかるケースも多い一方で、フリーランスであれば短期間で大幅な収入アップを実現できる可能性があります。自分の市場価値を反映した報酬が得られるという点で、大きな魅力といえるでしょう。
働く場所や時間を選びやすい
フリーランスは雇用契約に縛られません。働く場所や時間を自分で選べる自由度があります。昨今はリモートワーク対応の案件も増えています。通勤の負担を避けたい人や、地方在住でも都市部の案件に参画したい人にとって大きなメリットです。
その結果、ライフスタイルに合わせて働き方を調整しやすくなります。子育てや介護と両立したり、集中力が高まる時間帯に働いたり、自分らしい働き方を実現できるでしょう。ワークライフバランスを重視したい人にも向いている働き方です。
複数企業で経験を積める
フリーランスPMOは、プロジェクトごとにさまざまな企業や業界で業務に携わります。多様な現場経験を積める点は、SESに近いでしょう。新しい職場環境やチーム文化に適応しながら、異なるプロジェクトの進め方や課題に触れられます。
これにより、視野が広がり、課題解決力や柔軟な対応力が自然と鍛えられていきます。ひとつの会社にとどまらず、複数の環境でキャリアを重ねることは、専門性や市場価値を高めることにもつながります。経験の幅を広げたい人にとっては、非常に有利な選択肢といえます。
フリーランスPMOのデメリット
自由度や高収入が魅力のフリーランスPMOですが、その一方で会社員にはない課題もあります。独立前にリスクを理解しておくことで、後悔のない選択ができるでしょう。ここでは、代表的な3つのデメリットとその対処法を紹介します。
収入が不安定になる可能性
フリーランスは月ごとに契約内容が変わることもあり、収入が一定しにくいです。特に案件と案件の間に空白期間が発生すると、その期間は収入ゼロになる可能性もあります。生活やキャリアの計画は、会社員よりも立てづらいです。
このリスクを抑えるためには、常に次の案件を見据えた行動が欠かせません。複数のエージェントに登録して案件情報を広く収集したり、クライアントと中長期契約を結ぶなど、先を見越した営業活動を意識しましょう。また、生活防衛資金を確保しておくことも、安定した独立生活の支えになります。
案件獲得や契約交渉はすべて自己責任
会社員と異なり、フリーランスは自ら案件を探し、契約条件や報酬について交渉しなければなりません。営業活動がうまくいかないと仕事にありつけないこともあり、交渉スキルや提案力が不足しているとチャンスを逃しやすいです。
この課題に対処するには、フリーランス向けのエージェントサービスを活用するのが有効です。営業や契約交渉を代行してくれるため、専門業務に集中しやすくなります。また、日頃から自身の実績やスキルを、ポートフォリオやSNSで発信し、声をかけてもらえる機会を増やしましょう。
孤独を感じやすい・相談相手が少ない
フリーランスは基本的にひとりで仕事を進めるため、悩みや不安を相談できる相手が身近にいないという人も多いです。会社員のようにチームや上司がいない分、孤独感や精神的なプレッシャーを感じやすいのが実情です。
この問題を緩和するには、同じような立場のフリーランスPMOとつながりを大切にしましょう。業界イベントやオンラインコミュニティに参加することで、情報交換や相談の場を得られます。また、信頼できるエージェントやメンターとの関係を築いておくことで、業務やキャリアに関するアドバイスを受けやすくなります。
会社員PMOという選択肢|安定しながら成長できる道もある

フリーランスPMOに注目が集まる一方で、会社員としてPMO業務に従事することにも多くのメリットがあります。特に、安定性と成長機会を両立できる点は見逃せません。ここでは、会社員PMOならではの魅力について見ていきましょう。
組織内でのキャリアパスが描きやすい
会社員PMOは、組織の中で段階的に経験を積みながら、マネージャー職や専門領域へのステップアップが目指せます。企業によっては人事制度が整備されており、評価基準や昇格の仕組みも明確に示されています。
そのため、将来のキャリア像を描きやすく、長期的な視点で成長を目指しやすいです。フリーランスのように自力でキャリアを切り開く必要がなく、組織の後押しを受けながら実績を積めるのが、会社員の強みです。
チームで動き、ノウハウを共有できる
会社員PMOは、同じ部署や関連チームのメンバーと連携しながら業務を進めるのが普通です。そのため、プロジェクトの成功事例や失敗事例など、現場で蓄積されたノウハウを共有しやすいです。
日々の業務を通じて、他のメンバーの考え方やアプローチに触れられるため、知識やスキルの幅が自然と広がっていきます。フリーランスでは得づらい“組織知”に触れながら、自身の成長に活かせるのは大きな利点です。
「会社員は裁量がない」は誤解?成長機会は多い
会社員と聞くと、「決められた枠の中で動くだけ」「フリーランスに比べて裁量が少ない」といったイメージを持たれることがあります。
しかし、実際には責任ある業務を任されるケースも多く、成長機会にも恵まれています。ここではその実態について紹介します。
顧客折衝・プロセス改善などを任されることも
会社員PMOであっても、顧客との折衝や業務プロセスの改善提案など、主体的な働きを求められる場面は少なくありません。経験やスキルに応じて、プロジェクトの中心的なポジションを任されるケースもあります。
こうした役割を通じて、調整力や提案力といった実践的なスキルを磨けます。フリーランスと同様に、現場で信頼を得ながら裁量を広げていく働き方が可能です。
安定した環境で専門性を磨ける
会社員として働く最大の強みは、継続的なプロジェクト参画や教育制度を通じて、専門性を着実に高められる点です。業務が安定しているからこそ、腰を据えてスキルアップに取り組めます。
また、社内にはロールモデルとなる先輩や相談できる上司がいる場合も多く、孤立することなく成長を続けられます。長期的にキャリアを築いていきたい人にとって、会社員という働き方には大きなアドバンテージがあります。
フリーランスに向いている人
フリーランスPMOとして活躍するには、スキルや経験だけでなく、働き方に対する価値観や性格も大切です。ここでは、フリーランスという選択が特にフィットしやすい人の特徴を紹介します。
自走力がある
自走力とは、誰かに指示されることなく、自ら課題を発見し、行動に移せる力のことです。フリーランスは上司やチームに頼れない場面も多いです。常に自分で考え、判断し、動くことが求められます。
自走力がある人は、プロジェクトの中で主体的に動けます。このような人は信頼を獲得しやすく、「頑張っているし、力になってあげたい」と思ってもらいやすいです。問題が起きたときにも自ら解決に向けて動けるため、クライアントからの評価も高まりやすく、継続的な案件受注につながります。
変化を楽しめる
フリーランスは、案件ごとに企業やプロジェクトの環境が異なります。チームの文化、業務内容、関係者との距離感など、常に変化に適応しながら働くことになります。
変化を前向きにとらえ、柔軟に対応できる人は、いろいろな現場に適応できるでしょう。反対に、安定した環境を好む人にとってはストレスになりやすいです。変化を楽しめる性格かどうかが、フリーランスとしての適性を大きく左右します。
自己管理が得意
フリーランスは勤務時間やタスクの配分、健康管理、税務処理まで、あらゆることを自分でしなければなりません。誰かがスケジュールを調整してくれるわけではないため、自己管理能力は必須です。
自己管理が得意な人は、納期を守りつつ品質を保った仕事ができるため、クライアントからの信頼を得やすいです。時間や体調を上手にコントロールすることで、働きすぎや燃え尽きといったリスクも避けられるでしょう。
会社員に向いている人
会社員PMOは、安定した環境の中でキャリアを積み重ねたい人に向いています。フリーランスとは異なるメリットがあり、自分の性格や働き方のスタイルに合っていれば、大きな成果や満足感を得られるでしょう。
ここでは、会社員としての働き方にフィットしやすい人の特徴を紹介します。
安定志向
安定志向とは、収入や生活のリズムが一定であることを重視する考え方です。会社員は毎月の給与が保証されており、社会保険や福利厚生といった制度も整っています。これは、生活設計がしやすい環境です。
収入の波や契約の切れ目に不安を感じやすい人にとって、会社員という働き方には安心感があります。リスクを抑えつつ着実にキャリアを築きたい人には、安定した基盤がある会社員が向いているでしょう。
チームワークが得意
会社員PMOは、社内外の関係者と協力しながらプロジェクトを進めなければなりません。情報共有や連携の機会が多く、チームの一員として成果を出すことが重視されます。
人との関わりが好きで、周囲と協力しながら仕事を進めるのが得意な人は、会社員として自然体で力を発揮できます。チームワークを通じて信頼関係を築き、社内での存在価値を高めていける点も魅力です。
制度を活用して成長したい
多くの企業では、社内研修やキャリア開発支援制度が整備されています。資格取得支援やメンター制度など、成長を後押ししてくれる仕組みを活用できるのが、会社員の強みです。
学びながらキャリアを築いていきたい人にとっては、このような制度は大きな支えになります。自分ひとりで進むのではなく、サポートを受けながらステップアップしたい人には、会社員という働き方がフィットしやすいでしょう。
働き方を問わず「稼げるPMO」の共通点
フリーランスであっても、会社員であっても、高く評価されるPMOにはいくつかの共通点があります。働き方に関係なく、プロジェクトの現場で求められる力を備えている人は、安定して高い報酬を得られるでしょう。
ここでは、その中でも特に重要な3つのポイントを紹介します。
自分の強みを言語化・提案できる
自分が得意とする業務やこれまでの実績を、相手にわかりやすく伝える力はとても大切です。単に「できます」と言うのではなく、どのような場面で、どのように成果を出してきたかを、具体的に説明できなければなりません。
自分の強みを言語化できる人は、クライアントや上司に対して自信をもって提案できます。報酬交渉やポジションの獲得にも強いです。これは、フリーランスの営業活動だけでなく、社内評価を受ける際にも重要です。
周囲と信頼関係を築く力がある
PMOは調整役として、プロジェクトに関わる多くの人とやり取りします。その中で信頼を得られるかどうかが、仕事の質や進めやすさに大きく影響します。
信頼関係を築ける人は、自然と情報が集まりやすくなり、プロジェクトの意思決定にも関わりやすくなります。結果として、より大きな裁量を持ち、高いパフォーマンスを発揮できる環境を引き寄せられるでしょう。
プロジェクトを俯瞰して改善提案できる
現場で起きていることに追われるだけでなく、プロジェクト全体を俯瞰して見る力も重要です。業務の流れや関係者の動きを理解し、「何がボトルネックになっているか」「どこを改善すれば効果があるか」といった視点を持てるかどうかが、PMOの価値を左右します。
俯瞰的に物事をとらえられる人は、課題に対して的確な改善策を提案できます。このような視点を持つPMOは、単なる作業者ではなく「価値あるパートナー」として認識され、給与・報酬面でも評価されやすくなります。
本当に目指したいのは「自由に稼げる」働き方
フリーランスと会社員、それぞれの働き方には異なるメリットやデメリットがあります。
どちらが正解というわけではなく、自分に合ったスタイルを見つけることで、キャリアに対する納得感・満足感を高められます。大切なのは、「どう働くか」ではなく、「どんな価値を生み、どう評価されるか」です。
働き方にとらわれず、裁量を持ってプロジェクトに貢献し、自分らしく稼いでいく…そんな働き方は、フリーランスだけに限られたものではありません。会社員という選択肢の中にも、やりがいを持って挑戦できる環境は確かに存在しています。
自分に合った環境で裁量とやりがいを手に入れよう
弊社はPMOとして裁量を持ち、活躍できるポジションを用意しています。現場主導で動けるプロジェクトや、自分の強みを活かせる環境を求める方にこそフィットする内容です。
あなたの経験やスキルが、組織の中でより大きな価値を発揮できる場がここにあります。フリーランスという選択肢に迷っている今だからこそ、もう一度、会社員という可能性を見直してみてください。
まずは気軽な面接で、あなたのキャリアにとって最適な一歩を、一緒に考えていきましょう。
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