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PMOコンサルタントはつまらない?その原因と面白くするための3つのアプローチ

更新日:2025/05/02
PMOの仕事がつまらないと感じるのは、受け身で働いているからかもしれません。本記事では、PMOの仕事を面白くする考え方や、キャリアとしての価値を紹介します。仕事にやりがいを見いだせずに悩んでいるPMOコンサルタントはぜひお読みください。モチベーションが上がるはずです。
目次
はじめに
PMOコンサルタントは、プロジェクトが円滑に進むように体制を整え、関係者同士の連携を支える役割です。PMと現場メンバーの間に立ち、成功を下支えする存在として、重要な役割を担っています。
しかし、「この仕事、本当に自分に向いているのだろうか」「やりがいを感じられないまま続けていていいのか」と悩んでいる方もいるかもしれません。多忙な日々のなかで、自分の存在価値が見えづらくなることもあるでしょう。
この記事では、PMOコンサルタントの仕事が「つまらない」と感じられる理由を整理しながら、その仕事を面白くするための考え方やアプローチを紹介します。今の働き方に疑問を抱えているPMOコンサルタントの方は、ぜひお読みください。
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この記事で言いたいこと
⚫︎PMOコンサルタントの仕事がつまらないのは、受け身になっているからかもしれない
⚫︎PMOコンサルタントの仕事を面白くするには、試行錯誤する姿勢が大切
⚫︎少し意識を変えてみるだけでも、普段の仕事が面白くなり、PMOとしてのレベルアップにもつながる
⚫︎PMOコンサルタントは年収が高く、転職にも有利。ということを知るだけでもモチベーションは上がる
PMOコンサルタントとは
PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)コンサルタントは、プロジェクトを円滑に進めるための仕組みづくりや進行支援を担う専門職です。単にPMOと呼ばれることもあります。進捗や課題の管理、会議の運営、関係者との調整など、プロジェクト全体がうまく回るように土台を整える役割を果たします。
PM(プロジェクトマネージャー)がプロジェクトの意思決定や全体のリードを担うのに対し、PMOはそのPMを支える立場として、運営面を下支えします。たとえば、PMがプロジェクトの方向性を示すなら、PMOはその進め方を具体化し、着実に実行できる状態をつくるイメージです。役割は違いますが、両者がうまく連携することでプロジェクトはより安定して進みます。
この役割が入ることで、プロジェクトが個人の経験やスキルに頼りすぎず、組織として安定して進められるようになります。進行状況やリスクが見えるようになるため、関係者同士の認識のズレも減り、結果的に納期や成果物の品質が安定しやすくなります。
最近は、関係者が多い複雑なプロジェクトが増えており、全体を見渡してサポートできる存在が以前にも増して求められるようになりました。そうした背景もあり、PMOコンサルタントの必要性は年々高まっています。
PMOコンサルタントがつまらないといわれる理由
PMOコンサルタントの仕事は、やりがいを感じづらく、つまらないと言われることもあります。その背景には、業務の性質や働き方の特徴が関係しています。
ここでは、PMOという仕事が「つまらない」と感じられてしまう理由を3つ取り上げ、それぞれの原因や改善のヒントについて考えていきます。
裏方的な仕事が多い
PMOの仕事は、プロジェクトを円滑に進めるための環境整備や調整が中心です。自分の働きが直接的な成功として表れにくいため、やりがいや達成感を感じづらく、「何のためにやっているのか」と思う瞬間も出てきます。
その一方で、PMは意思決定を通じてプロジェクトの方向性を決めたり、メンバーをリードしたりする役割を担っています。システムエンジニアや開発メンバーは、自分が作ったシステムが動く様子を見ることで手応えを感じられるでしょう。
それに比べると、PMOは全体の裏方に徹する場面が多く、自分の貢献が見えづらいです。その分、モチベーションを保つのが難しいのかもしれません。
しかし、誰かの判断や行動がスムーズに進むよう環境を整えることも、成果の一部です。自分のサポートがプロジェクトの安定や成功につながった場面に意識を向けてみると、やりがいや価値を感じやすくなります。
成長を感じづらいときもある
PMOの業務は同じような資料作成や会議調整が続くと「自分は成長しているのか」と不安になるかもしれません。学びや変化を実感しづらく、惰性で仕事を続けているような感覚に陥ってしまうこともあるでしょう。
PMや(PMO以外の)コンサルタントなど、戦略寄りのポジションでは、次々と新しい課題に取り組むことになり、高いレベルの意思決定に関わる機会も多いです。エンジニアも技術の進化とともに学ぶべきことが多く、成長の実感を得やすいです。それに比べると、PMOは「変化の少ない調整役」に見えてしまい、刺激に乏しいと感じるかもしれません。
このような状況を変えるには、自分の業務の中に「気づきの視点」を取り入れることが大切です。同じ会議運営でも、議論の流れを観察して改善点を探ったり、資料作成の意図を一歩深く考えたりすることは、自分の思考力や提案力を高める機会になります。小さな変化に意識を向けていくことが、成長実感につながります。
タスクが多く忙しい
PMOは複数の関係者をつなぎながら、プロジェクト全体の進行を支える役割で、とにかく忙しいです。常に期限に追われている状態では、目の前のタスクをこなすだけで精一杯になってしまいます。これでは「仕事が面白い」と感じる余裕も、仕事を面白くするための工夫をする余裕もないでしょう。
PMも多忙なポジションではありますが、自分の裁量で動ける場面も多いです。開発メンバーは技術的な課題や実務に集中する時間があるため、忙しくても成長や達成感を得やすいでしょう。それに比べると、PMOは幅広い業務をマルチタスクで回すことが多く、雑務に忙殺されやすいといえます。
忙しさを完全に解消するのは難しいかもしれませんが、タスクの優先順位を見直すだけでも負担感は変わってきます。また、自分だけで抱え込まず、周囲に相談したり、業務を標準化・自動化する視点を持つことも、余裕をつくるための一歩になります。少しの工夫が、仕事の見え方を変えるきっかけになります。
PMOコンサルタントがつまらないと感じる根本的な原因
PMOコンサルタントの仕事が「つまらない」と感じるのは、受け身で仕事をしているからかもしれません。自分から課題を見つけたり、改善提案をしたりする姿勢がないまま日々のタスクをこなしていると、どんな仕事でも物足りなさを感じてしまうでしょう。これはPMOに限らず、主体性を失ったときに共通して起きる感覚かもしれません。
先述したように、PMOの仕事は裏方的で、成果が見えづらいです。PMと比べると裁量がなく、つい「指示されたことを正確にこなす」ことだけに意識が向いてしまいます。
しかし実際には、PMOという立場だからこそ見えるものもあります。PMOはPMよりも現場に近い立場なので、現場の課題にいち早く気づいたり、全体最適の視点からアイデアを出したりできる場面も多いです。
仕事の幅を自ら広げていく姿勢があれば、PMOとしての仕事も十分に面白く、充実したものに変えていけるでしょう。
PMOコンサルタントの仕事を面白くする3つのアプローチ
PMOコンサルタントの仕事がつまらないのは、仕事に対して受け身になっているからかもしれません。ただタスクをこなすのではなく、自分なりの軸を持って仕事に向き合うことで、面白さや手応えが大きく変わってくるでしょう。
ここでは、PMOコンサルタントとしての仕事をより主体的で価値あるものにする、3つのアプローチを紹介します。
傾聴する
PMOとしての価値を高めるために、まず意識したいのが「相手の話を深く聴くこと」です。PMOの役割は、PMと現場の橋渡しをすることです。そんなPMOには、相手が何に困っていて、何を求めているのかを丁寧に汲み取る姿勢が求められます。自分の意見を言う前に、まず相手の言葉に集中し、背景や意図に目を向けるようにしてみてください。
傾聴を通じて相手の本音や課題を正しく理解できるようになると、調整や提案の精度が高まり、関係者からの信頼も得やすくなります。ただの調整役にとどまらず、場の流れや空気を読み取って先回りできる存在として、手応えも感じやすくなるでしょう。
日々の会議や打ち合わせでは、相手の発言の背景にある「なぜそう思ったのか」にも意識を向けてみてください。会話の中で曖昧な点があれば、遠慮せずに質問する姿勢も大切です。小さな気づきを積み重ねていくことで、自然と「聴く力」が鍛えられていきます。
経営者視点を持つ
PMOとしてレベルアップするためには、「自分が経営者だったらどう考えるか」という視点を持ってみましょう。プロジェクトの目的やその先にあるビジネスの成果まで意識するようにしてみてください。目の前のタスクを「作業」として見るのではなく、「価値を生むプロセス」として捉えることがポイントです。
この視点を持つことで、意思決定の背景やプロジェクト全体の構造が見えてくるようになります。自分の業務がどこにどうつながっているかがわかれば、仕事に対する納得感も変わってくるでしょう。また、経営者視点を持つことで、判断力や全体最適の視野が養われ、将来のキャリアにおいても大きな武器になります。
普段から「この施策はなぜ必要なのか」「この会議の目的は何か」といった問いを持ちながら業務にあたることが、経営者視点を育てる第一歩です。上司や関係者が判断に迷っている場面では、自分なりの意見や選択肢を考えてみることも良いトレーニングになります。
仮説と検証を続ける
PMOの仕事を楽しむためにも、スキルアップのためにも欠かせないのが、「仮説を立てて行動し、結果を検証する」という姿勢です。
例えば「この会議は目的が曖昧で進みが悪いのでは」と感じたら、その原因を仮説として立てて、次回の会議の進め方に小さな工夫を加えてみる。その結果を見て、また次に活かす。この繰り返しが、仕事を面白くしてくれるでしょう。
仮説思考が身につくと、ただの作業も「改善対象」として見えてきます。失敗も成功もデータとして捉えられるようになるため、感情的に落ち込んだり飽きたりすることが少なくなるでしょう。また、こうした試行錯誤を重ねることで、問題解決力や提案力といったスキルも自然と身につきます。
具体的には、業務の中で「なぜうまくいかないのか」「どうすればもっと良くなるか」と自問するクセをつけてみてください。日々の業務の中にある些細な課題を見つけ、小さな仮説を立てて一歩行動してみる。その積み重ねが、PMOとしてのレベルアップにもつながります。
仕事がつまらないと感じるPMOコンサルタントに知ってほしい3つのこと
PMOコンサルタントという仕事には、見落とされがちなメリットがいくつもあります。たとえば、同世代と比べて高い年収や、他職種でも通用する職歴、キャリアの選択肢の多さなどです。
「続けてきたことが後で大きな価値になる」、そんな視点を持てれば、少し気持ちが変わってくるかもしれません。
年収の高さ
PMOコンサルタントの年収は、一般的な事務職やSE職と比べて高めに設定されていることが多いです。30代で年収700万円を超えるケースも珍しくありません。プロジェクトの中で複数の関係者と関わりながら進行を管理するという業務の複雑さと責任の重さが、そのまま評価につながっています。
この高い年収水準は、決して「ラッキー」でも「たまたま」でもありません。プロジェクトを全体から支える力や、俯瞰的に物事を見るスキルが求められるため、自然と市場価値の高い人材として扱われるようになります。もし今、やりがいを感じられていなかったとしても、すでに高い報酬水準で働いているという事実は、十分な自信につながるはずです。
職歴としての強さ
PMOコンサルタントの職歴は、転職市場でも強い評価を受けます。複数の部門を巻き込みながらプロジェクトを推進した経験や、全体を見渡して課題を整理した経験は、多くの企業が求めるスキルと直結しているからです。
PMOコンサルタントとしての経験は、IT業界やコンサル業界はもちろん、事業会社の企画職やDX推進のようなポジションにも活かせるでしょう。このように、他の職種よりも職歴の「使い道」が多いのがPMOコンサルタントの特徴です。今の業務が一見地味でも、さまざまな場面で応用が効く価値あるものだということを忘れないでください。
キャリアアップの幅広さ
PMOとしての経験は、将来的にさまざまなキャリアに展開できます。PMやコンサルタントへのステップアップはもちろん、業務改善、IT企画、事業開発など、複数の選択肢が現実的なキャリアとして視野に入ってきます。
「自分にはマネージャーよりプレイヤーが合っている」と思うなら、SEに転向するのもいいでしょう。PMOとしてプロジェクトの上流から下流までを見続けてきた経験を活かして、フルスタックエンジニアを目指すこともできます。
これは、PMOが「広く深く業務を見る目」を持つ仕事だからこそ得られるメリットです。業務プロセスを理解し、関係者と円滑にコミュニケーションをとり、課題解決に向けて動く。その一連の経験は、どんな環境でも活きる「汎用性の高いスキル」です。今の地道な努力が、将来の自由なキャリア選択につながっているのです。
PMOコンサルタントは、実はPMよりも自由度が高い
PMOコンサルタントは、PMに言われたことを正確にこなすだけの役割ではありません。PMやチームメンバーが本来の力を最大限に発揮できるよう、環境を整えることがPMOの本質的な役割です。
PMOはPMと異なり、すべてを自分の判断で進められるわけではありません。新しい取り組みや工夫を試すには、PMの承認を得る必要があります。
これは、「失敗しても最終的な責任はPMが持ってくれる」ということでもあります。事前にPMと意見をすり合わせながら、アイデアを磨く機会にもなります。
自分ひとりで背負い込む必要がない分、むしろPMよりも自由に、伸び伸びとチャレンジできる環境がPMOにはあるのです。