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PMOはキャリアにならない?将来性やメリット、キャリアパスを解説

更新日:2025/10/10
PMOはプロジェクト全体を俯瞰して調整や進捗管理などのスキルが身につき、キャリアの大きな資産になります。本記事では、PMOのやりがいやおすすめの資格、将来のキャリアパスをわかりやすく解説します。PMO経験を活かして次のステップを目指す方に役立つ内容です。
目次
はじめに
PMOは、プロジェクトの裏方としてサポート業務が多く、目立ちにくい立場であることから「キャリアにならないのでは」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、進捗管理や課題解決、関係者との調整など、プロジェクト全体を俯瞰して実践的なスキルを身につけられる点で、非常に価値のある職種です。
この記事では、PMOとして得られるスキルや資格、将来のキャリアパスまで解説します。PMOで培った経験をキャリアの資産に変えたい方、将来のキャリアに悩んでいる方におすすめの内容です。
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この記事で言いたいこと
●PMOはマネジメント力や調整力など、幅広いスキルを身につけられる
●SEやエンジニア経験があればより貢献できるPMOになれる
●PMOで得た経験は汎用性が高く、多様なキャリアパスにつながる
PMOは有効なキャリアになる?
近年「PMOはキャリアにならない」という声を聞くことがあります。
確かに、PMOはプロジェクトの責任者であるPMをサポートする立場のため、昇進やキャリア形成につながらないと感じる方もいるでしょう。PMOの業務は、リソース管理やスケジュール調整、課題解決のための調整など、裏方としてのサポートが中心です。
しかし実際には、PMOで得られる経験やスキルは非常に汎用性が高く、将来的にキャリアの大きな資産となります。プロジェクト全体を俯瞰して効率化や改善に関わる能力は、PMやコンサルタント、経営企画、さらにはクリエイティブ職など、業界や職種を問わず活かせます。
さらに、近年ITプロジェクトの増加に伴い、PMOの需要が高まっています。効率的にプロジェクトを進めるためにPMOを活用する企業が増えており、今後ますます必要とされるでしょう。
PMOはなぜキャリアにならないと言われるのか
PMOは、プロジェクトを円滑に進めるために欠かせない存在です。しかし、一部では「PMOはキャリアにならない」と言われることもあります。PMOはなぜキャリアにならないと言われるのか、具体的な場面を交えながら理由を整理してみましょう。
サポート業務が多く目立ちにくい
PMOの主な役割は、PM(プロジェクトマネージャー)の後方支援です。そのため、スケジュール調整や会議のアジェンダ作成、関係者間の調整といった地道な業務が中心です。
たとえば、大規模プロジェクトの会議準備を担当する場合、PMOは議事録をまとめたり、会議資料を整えたりします。プロジェクトの進行には欠かせない仕事である一方、表に出るのはPMの判断や開発メンバーの成果物です。
サポート業務が多く目立ちにくいことから、自分の仕事はキャリアに直結しないのではないかと感じる人もいます。
成果が評価されにくい
PMOは、直接的な成果物を生み出す立場ではなく、プロジェクトを円滑に進めるための土台作りを担います。そのため、自分の成果が数字や目に見える形で評価されにくいのが実情です。
たとえば、リスク管理を徹底して問題を未然に防いだとしても成果として認識されにくく、トラブルは発生していないものとして扱われることもあります。逆に、進捗が遅れたり調整が不十分だった場合は、責任を問われやすい立場ともいえるでしょう。
努力しても成果が評価されにくい状況が続けば、モチベーションを失うことにつながりかねません。
キャリアパスが見えにくい
PMOはキャリアにならないと言われる大きな理由の一つに、将来像の不透明さがあります。PMOの仕事内容は企業やプロジェクトによって大きく異なり、会議の議事録作成や進捗報告の取りまとめがメインのケースもあります。
PMOは複数のプロジェクトを担当できる一方、専門の技術をひたすら高めるような仕事ではありません。そのため、PMOとして調整や事務的な業務を続けていると「この経験はキャリアにつながるのか」と悩む人もいます。
PMOに将来性がある理由
PMOは「キャリアにならない」と言われることもある一方、実際には将来性のある職種です。
近年は、DXの推進やシステム導入が加速し、ITプロジェクトの数が急増しています。しかし、それに比例してプロジェクトを円滑に進められる人材は不足しているため、PMOは組織にとって欠かせない存在といえるでしょう。
また、現在のプロジェクトは複雑なものが主流です。ステークホルダーが増えるほど調整は難しくなり、情報共有やリスク管理の重要性も高まります。このような背景の中で、全体を俯瞰しながら調整・管理するPMOの需要はますます大きくなっています。
PMOの仕事は一見「裏方」のように見えますが、実際には複数の利害を調整したり、リソース不足や突発的なトラブルに柔軟に対応したりと、高度なスキルが求められる難しい仕事です。
誰にでもできるわけではないからこそ、スキルを身につけたPMOは希少性があり、高い市場価値を持ちます。
PMOとして働くメリット・やりがい
PMOは、大変な分やりがいのある仕事です。幅広い経験を積みながら市場価値を高められる点も、大きな魅力といえるでしょう。ここでは、PMOとして働く主なメリットややりがいを紹介します。
組織全体を動かす経験が積める
PMOは、プロジェクトの企画から完了まで一貫して関わる立場です。全体を通してプロジェクトを支援するため、成功したときの達成感は非常に大きいといえるでしょう。
また、現場のエンジニアやPMだけでなく、経営層や顧客など幅広い関係者と関わる機会があります。一部の工程に限られる仕事と違い、組織全体を動かすプロセスを体感できるのは、PMOならではのやりがいです。
さまざまなスキルが磨かれる
PMOには、進捗管理やリソース調整、リスク管理など多岐にわたる業務があります。そのため、自然に幅広いスキルが身につく点もメリットです。
たとえば、経営層と現場の橋渡しをする場面では、情報を整理し、相手に合わせて伝える高度なコミュニケーション能力が磨かれます。また、計画を実行に移す推進力や問題解決力も実践的に鍛えられるため、キャリア資産として大きな価値を持つスキルを習得できます。
平均年収が高い
求人サイトを運営するレバテックキャリアの調査によると、PMOの平均年収は約519万円とされており、全体的に高水準といえます。
一般的に事務職に近い業務も多いものの、プロジェクト全体の成功を左右する重要なポジションであるため、責任の重さに見合った報酬が得られることが特徴です。さらに、企業規模や業種、関わるプロジェクトの規模によっては平均を大きく上回るケースも少なくありません。
特に、経験豊富でマネジメントスキルに長けたPMOは、企業から重宝されやすく、高収入につながる可能性が十分にあります。
出典:PMOの平均年収・給料の統計 | 収入を上げる転職のコツも紹介
PMOにおすすめの資格
PMOとしてのスキルを高めたい場合は、資格取得も有効な手段のひとつです。専門資格の取得は実務に活かせるだけでなく、客観的にスキルを証明できます。ここでは、PMOにおすすめの代表的な資格を紹介します。
PMP®資格
PMP(Project Management Professional)は、米国のPMI(Project Management Institute)が認定する国際資格です。
プロジェクトマネジメントの知識体系である「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」を理解していることを証明でき、世界的に通用する点が大きな強みです。
難易度は高く、一定の実務経験が必要ですが、取得すれば国内外で通用するスキルの裏付けとなります。特に、グローバル案件や大規模プロジェクトに携わりたい人にとっては、強力な武器になるでしょう。
参考:https://www.pmi-japan.org/pmp_license/pmp/
プロジェクトマネージャ試験
プロジェクトマネージャ試験は、IPA(情報処理推進機構)が主催する国家資格です。
「ITプロジェクトの成功請負人」とも呼ばれるように、プロジェクトマネジメントの専門性を国家レベルで証明できます。試験は難易度が高いですが、その分、取得すれば業界での信頼度や市場価値は大きく高まります。
特にIT業界でPMOとしてキャリアを築きたい人にとっては、強力な後押しとなる資格です。
参考:https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/pm.html
PMOスペシャリスト™認定資格
PMO業務に特化した資格を目指すなら「PMOスペシャリスト™認定資格」がおすすめです。
基礎知識が問われる「PMOスペシャリスト(★)™」と、知識と技術が問われる「PMOスペシャリスト(★★)™」に分かれています。知識・技術・経験が問われる「PMOスペシャリスト(★★★)™」は現在策定中で、今後追加される予定です。
資格を通じて「PMOとしての専門性」を客観的に示せるため、PMOに特化したキャリアを歩みたい人にとっては、有効なステップアップの手段といえます。
参考:https://www.npmo.org/pmo-s-series/
PMOの主なキャリアパス
PMOで培った経験やスキルは、さまざまなキャリアパスにつながります。プロジェクトマネジメントの知識や調整力は汎用性が高く、業界や働き方を変えても活かせるところが魅力です。ここでは、PMOの主なキャリアパスを紹介します。
PM
PM(プロジェクトマネージャー)は、チームのリーダーとして進捗管理や課題解決、予算管理、ステークホルダーとの調整など幅広い役割を担います。
PMOの経験があれば、現場の状況を俯瞰的に把握して適切に判断できるため、プロジェクトを成功に導くやりがいを実感しやすいでしょう。組織でリーダーシップを発揮したい人に向いています。
PMになるためには、PMP資格やプロジェクトマネージャ試験などの資格取得がおすすめです。知識やスキルを客観的に証明できるため、PMへのキャリアアップがスムーズになるでしょう。
ITスペシャリスト
ITスペシャリストは、システム開発や構築、保守、運用などに携わり、プロジェクトで提供するサービスの品質管理や改善を担います。
PMOとして身につけたデータ分析や計画立案のスキルは、ITスペシャリストとしても大いに役立ちます。専門知識を深め、技術的な側面からプロジェクトに貢献したい人におすすめです。
ITスペシャリストになるには、システム開発や運用の実務経験を積むことが基本です。PMOで培ったプロジェクト経験は、品質管理やデータ分析などで大きな武器になるでしょう。
独立してフリーランス
フリーランスとして独立することで、組織に縛られずにプロジェクトを俯瞰的に見られます。自分の得意分野を活かして業務の幅を広げられるほか、高単価な案件に挑戦できるため、高収入を目指すことも可能です。
自由度が高くやりがいは大きい一方で、顧客対応や事務作業などをすべて自分で担う必要があります。そのため、実務経験やスキル、資格による信頼の獲得が重要です。
ITコンサルタント
ITコンサルタントは、クライアント企業のITプロジェクトの計画立案や進行管理、リスクマネジメントなどを支援し、戦略的なアドバイスを提供します。
さまざまな業界や企業の課題解決に携わりたい方は、PMOでスキルと経験を積むことで、ITコンサルタントとして活躍できる基盤を築けます。
ITコンサルタントになるには、PMOとして複数のプロジェクトで実績を積み、計画立案・進行管理・リスク対応の経験を持つことが基本です。
PMO経験はキャリアの大きな資産になる
PMOは、サポート業務も多く「キャリアにならないのでは」と感じる場面もあるかもしれません。しかし、プロジェクト全体を俯瞰し、進捗管理や課題解決、関係者との調整といった幅広いスキルを実践的に身につけられる点で、非常に価値のあるキャリアです。
特にSEやプログラマー、ITエンジニアとしての経験を持つ方は、技術的な知見を活かしてPMOとして全体を管理・調整できます。さらに、マネジメント経験も加わることで、よりプロジェクト成功に貢献しやすくなるでしょう。
これまで培った技術力と経験を武器に、PMOとしてキャリアの大きな資産を築いてみてはいかがでしょうか。
NEWINGSではPMOとして一緒に働いていただける方を募集中!
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ご興味のある方はぜひ一度、募集要項をご覧いただけますと幸いです。
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