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データからみるPMOが将来性ある理由5つ|キャリアパスに役立つスキルと経験

更新日:2025/06/20
PMOはIT人材不足やプロジェクトの複雑化により将来性の高い職種です。本記事では、市場価値を高めるスキルや経験、キャリアチェンジの方法まで具体的に解説しています。SEからPMOを目指す方におすすめの記事です。
目次
はじめに
IT業界の人材不足が深刻化する中で、プロジェクトを円滑に進めるPMOの重要性は年々高まっています。特に近年では、大規模かつ複雑なプロジェクトが増えており、PMOの需要は今後ますます拡大していくでしょう。
とはいえ、「PMOって実際にどんな仕事をするのかよくわからない」「SE経験しかない自分に務まるのだろうか」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、PMOの将来性が高い理由をデータや背景とともに解説しながら、市場価値を高めるスキルや経験、具体的なキャリアチェンジの方法について紹介します。今のスキルを活かして次のキャリアを考えたい方は、ぜひお読みください。
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SEの経験が浅い方が現場で活躍したり、SEのみの経験からPMOへとキャリアアップした方もいます。
ご興味のある方はぜひ一度、募集要項をご覧いただけますと幸いです。
募集要項一覧|NEWINGS株式会社
この記事で言いたいこと
⚫︎IT人材の需要増加やプロジェクトの複雑化に伴い、PMOの需要は増している
⚫︎PMOになりたがるSEは少なく、人材としての希少価値が高い
⚫︎SEとしての経験だけでもPMOへの転向・転職はできる
PMOの将来性が高い5つの理由
PMOは、今後ますます重要性が高まると見込まれる職種のひとつです。特にIT業界では、人材の流れやプロジェクトの複雑化といった変化が進んでおり、それに伴ってPMOの需要も拡大しています。
ここでは、データや業界の傾向をもとに、PMOの将来性が高いと考えられる5つの理由を紹介します。
理由1.IT人材不足が深刻だから

出典:IT 人材需給に関する調査
グラフは経済産業省からの委託でみずほ情報総研株式会社がまとめた、IT人材の供給人数に対する不足人数を表したものです。
IT人材の数は年々増加しているものの、それ以上のペースで需要が拡大しており、慢性的な人材不足が続いています。特にPMOやPMなどのマネジメント人材は、ITスキルに加えて高いマネジメント能力が求められるため、全体の中でも希少な存在です。
IT人材不足が深刻化すればするほど、こうしたマネジメント職の価値は相対的に高まり、PMOの需要もさらに伸びると考えられます。人材確保が難しい今、PMOという職種の将来性は非常に明るいといえるでしょう。
理由2.IT人材が増加しているから
IT人材は不足している一方で、緩やかではあるものの、その数は年々増えています。人材が増えれば、1つのプロジェクトにかかわる人数も自然と多くなり、チームやタスクの構成は複雑化していきます。
その結果、プロジェクトを円滑に進めるためのマネジメント機能がより重要となり、PMOの存在が欠かせなくなります。人員の拡大に比例してマネジメントの難易度も上がるため、IT人材の増加は、PMOの将来性を高める大きな要因といえるでしょう。
理由3.若手のIT人材が減っているから

出典:IT 人材需給に関する調査
日本社会では少子高齢化が進み、IT業界においても若手人材の確保が年々難しくなっています。IT人材のキャリアはおおむね20代後半から30代前半にかけて、「スペシャリスト(プレイヤー)」か「マネージャー」のどちらを目指すかが決まる傾向にあります。
しかし若手が減少すれば、そのキャリア選択のタイミングを迎える人も減ります。結果としてプレイヤーからマネージャーへ転向する人材も不足していくでしょう。つまり、マネジメント職を担える人材が限られるなかで、PMOの重要性と希少価値は一層高まっていくのです。
理由4.大規模プロジェクトが増加しているから
クラウドやAI、IoTなどの技術革新が進むなかで、ITを活用したシステムやサービスは急速に社会に浸透しています。これに伴い、複数の部門や企業が連携するような大規模で複雑なプロジェクトも増加しました。
そのようなプロジェクトは、1人のPMだけで全体をマネジメントするのが難しいです。進捗やリスク、コストなどの管理を分担できる体制が必要とされます。PMOは、そうしたプロジェクト全体を下支えする存在として欠かせません。今後さらに必要とされる場面が増えると考えられます。
理由5.SEには職人気質の人材が多いから
システムエンジニアとしての経験を積んだ後に、PMやPMOへキャリアチェンジするケースは一定数あります。
しかし、実際には多くのSEが職人気質であり、マネジメント職への転向を望まない人も少なくありません。技術への強いこだわりを持ち、現場で手を動かすことに喜びを感じる人や、対人コミュニケーションが苦手な人が少なくないからです。弊社にもSE上がりのPM・PMOが多数在籍していますが、やはり「SEは口下手な人が多く、マネジメント職に転向する人、転向できる人は少ない」と、彼らは言います。
SEからPMOへスムーズに移行できる人材は限られており、PMOとしての資質を持つ人は非常に希少です。この希少性こそがPMOの市場価値を高め、今後の将来性を一層高める要因となっています。
PMOの市場価値を高める8つのスキル

PMOとして活躍するためには、単にプロジェクト管理の知識を持っているだけでは不十分です。ここでは、PMOとしての市場価値を高めるうえで欠かせない8つのスキルについて紹介します。
1.テクニカルスキル
テクニカルスキルとは、ITシステムやアプリケーションに関する基本的な理解や操作能力、プログラミングスキルなどのことです。たとえば、ネットワークやデータベースの基礎知識、ツールの操作、システム開発の流れを把握していることなどが含まれます。
PMOは開発現場に近い立場にあるため、技術的な知識があるとメンバーとの連携が円滑になります。技術者の考えを理解しやすくなるため、適切な支援やリスク判断ができるようになります。
2.マネジメントスキル
マネジメントスキルとは、プロジェクトの進行状況や課題、人的リソース、コストなどを一元的に管理する能力のことです。具体的には進捗管理、リスク管理、スケジュール管理などが含まれます。
PMOはプロジェクト全体を俯瞰し、トラブルを未然に防ぎながら円滑な進行を支えます。マネジメントスキルを備えていれば、PMを効果的にサポートできるだけでなく、プロジェクトの安定性や品質向上にも貢献できます。
3.コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルとは、情報を正確に伝えたり、相手の話を正しく受け取ったりする力のことです。中でも傾聴力は重要で、相手の意見や要望を丁寧に聞き取る力が求められます。
PMOはプロジェクトメンバーやステークホルダーなど、立場や役割が異なる多くの人と関わります。対話を通じて信頼関係を築き、必要な調整を進めるためにも、コミュニケーションスキルは不可欠です。
4.交渉・調整力
交渉・調整力とは、利害の異なる関係者の意見をすり合わせ、合意点を導き出す能力のことです。たとえば、スケジュールの調整や役割分担の見直しなど、複数の立場をまとめ上げる場面で求められます。
プロジェクトには常に複数の関係者が存在し、意見が対立することも珍しくありません。PMOが交渉・調整の役割を担うことで、プロジェクトを混乱せずに進行する体制が整えられます。
5.分析スキル
分析スキルとは、得られた情報をもとに課題や傾向を読み取り、問題の本質を見抜く力です。データを扱うだけでなく、そこから意味を読み解くことが重要です。
PMOは定例報告やリスク管理などで多くの情報を扱います。分析スキルを持っていれば、数字の裏にある問題の兆候を察知し、迅速な対策を講じることが可能になります。
6.資料作成力
資料作成力とは、相手にとってわかりやすく、かつ論点を押さえた資料を作成する力のことです。会議資料や報告書、議事録などの文書は、構成や表現の工夫によって伝わり方が大きく変わります。
プロジェクトの情報共有や意思決定を円滑に進めるために、見やすく要点の整理された資料は欠かせません。PMOが高い資料作成力を持っていることで、プロジェクト全体の理解と連携を深められるでしょう。
7.英語力
英語力とは、読み書きや会話を通じて英語での情報収集やコミュニケーションを行う力です。特にグローバル案件では、英語によるやり取りが必要になる場面が多くなります。
PMOが英語でのコミュニケーションに対応できると、海外メンバーとの連携や英語資料の読解もスムーズになります。グローバルプロジェクトにおける信頼性が高まり、活躍の場を広げることにもつながります。
8.AI活用のスキル
AI活用のスキルとは、AIツールやデータ分析サービスを業務に取り入れるための、知識や応用力のことです。近年では、進捗管理やレポート作成などにもAIが利用され始めています。
PMOがAIを効果的に使いこなせることで、業務の効率化や精度の向上が期待できます。最新の技術動向に敏感であることは、PMOとしての付加価値を高め、将来にわたって求められる人材であり続けるための強みになります。
PMOの市場価値を高める5つの経験

PMOとして長く活躍するには、知識やスキルだけでなく、どのような現場で経験を積んできたかも大切です。このパートでは、市場価値を高めるために役立つ5つの経験を紹介します。
1.SEとしての経験
SE(システムエンジニア)としての経験は、PMOにとって大きな強みになります。設計・開発・テストといった現場を実際に経験しておくことで、プロジェクト全体の流れや技術面への理解が深まります。技術者の立場に立った判断やサポートができるようになるため、PMOとしての信頼性が高まります。
この経験を積むには、まずは開発現場に入り、自分で手を動かして成果物を作りましょう。業務全体の流れを意識しながら仕事に取り組むことで、マネジメントに必要な視点も養われていきます。
2.大規模プロジェクトのマネジメント経験
数十人以上が関わるような大規模プロジェクトでは、進行管理や関係者との調整など、マネジメントの難易度が一気に上がります。そうしたプロジェクトを経験しておくことで、PMOとしての調整力や管理力が鍛えられ、市場価値の高い人材と評価されやすくなります。
大規模プロジェクトに関わるには、まず小規模な案件で成果を積み重ね、徐々に規模の大きな現場へステップアップすると良いでしょう。関係者の多いプロジェクトでは、全体像を把握する視点を持つことが重要です。
3.ベンダーサイド・ユーザーサイド双方での経験
ベンダー(提供側)とユーザー(依頼側)の両方の立場を経験することで、プロジェクトにおける多面的な視点が身につきます。それぞれの立場が抱える課題や目的を理解できるようになり、PMOとしての調整や交渉がしやすくなるため、重宝される存在になれます。
この経験を積むには、一方に偏らず、転職や社内異動などを通じて両側の立場に立つことを意識しましょう。特に、どちらの視点でも「相手の立場を理解しながら進める姿勢」を身につけることが大切です。
4.コンサルティングファームでの経験
コンサルティングファームでの経験は、課題解決力やドキュメンテーション、ロジカルシンキングなどを実務で鍛えられる貴重な機会です。高い品質とスピードを求められる環境で成果を出す経験は、PMOとしての実行力や信頼性を高める武器になります。
この経験を得るには、未経験でもポテンシャル採用を行っているファームへの応募や、PMO経験をもとにコンサル業界に転身することが考えられます。業務の中では、常に「問題の本質は何か」を考え抜くことが成長につながります。
5.SESでの経験
SES(システムエンジニアリングサービス)として複数の現場を経験することで、さまざまな業界やプロジェクトの文化、マネジメントスタイルを学べます。柔軟性と対応力が鍛えられ、どのような現場でも成果を出せるPMOとしての土台が築かれます。
この経験を活かすためには、単に作業をこなすのではなく、プロジェクトの背景や業務の流れを理解する姿勢が重要です。現場ごとに異なる環境に主体的に適応し、課題解決に取り組む意識を持つことで、PMOとしての実力が養われていきます。
PMOにキャリアチェンジする3つの方法

PMOとしてのキャリアを築くには、現在の立場やスキルに応じたアプローチ方法を選びましょう。ここでは、PMOを目指すための3つの方法を紹介します。
方法1.昇進
現在の職場でPMやマネージャーの補佐的な役割を担い、実績を積み重ねていくことで、社内でPMOに昇進するルートがあります。現場の流れや組織の人間関係を理解している分、スムーズに業務に入れることが多く、社内で信頼を得ている人に向いている方法です。
この方法でキャリアチェンジを目指す場合は、目の前の業務に真摯に向き合い、マネジメント視点を持って行動することが大切です。主体的に課題解決へ取り組む姿勢を示し、チームを支える役割を意識することが昇進への近道になります。
方法2.副業またはフリーランスとして独立
副業やフリーランスとしてPMOの仕事を請け負うことで、実績を積みながらキャリアを構築できます。複数のプロジェクトを経験したい人や、自分のペースで働きたい人に向いている選択肢です。
この方法を選ぶ場合、まずはPMO業務の一部を担う小さな案件から始め、徐々に信頼と実績を積んでいきましょう。自己管理能力や営業力も求められるため、専門性と柔軟性の両方を意識してスキルを磨いていく必要があります。
方法3.転職
PMO職を募集している企業に転職し、キャリアチェンジする方法です。PMO未経験でもSEやPM経験がある人、マネジメント素養のある人材を求める企業も多く、幅広い層にチャンスがあります。
転職でPMOを目指す際は、これまでの経験をPMO業務にどう活かせるかを明確に伝えることが大切です。職務経歴書や面接では、プロジェクトにおける課題解決や調整の経験を具体的に示し、自身の強みがPMOにどう役立つかをアピールしましょう。
PMOの将来性は高い!SEとしての経験を活かして転職を目指そう

IT人材の需要増加や大規模プロジェクトの増加、若手人材の減少などを背景に、PMOの必要性は年々高まっています。マネジメント職への転向が難しい、望まない人材も多い中で、PMOとしてのスキルや経験を備えた人材は非常に希少であり、市場価値も高まっています。
PMOを目指すうえで、SEとしての現場経験は大きな強みになります。実際にシステム開発の現場に立ち、技術や業務の流れを理解していることで、チーム全体を俯瞰しながら的確な判断や支援ができるようになるからです。現場を知るからこそ、現場を動かせるPMOになれるのです。
今後PMOとして活躍したい方は、まずは自身のSE経験を振り返り、その強みをどう活かせるかを考えてみてください。そして、PMOへの転職に興味のある方は、次に紹介する弊社の募集要項をぜひご覧ください。
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SEの経験が浅い方が現場で活躍していたり、SEのみの経験からPMOへとキャリアアップしたりした方もいます。
ご興味のある方はぜひ一度、募集要項をご覧いただけますと幸いです。
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