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エンジニアからPMOになるには?効率的なキャリアチェンジの方法と必要スキル

更新日:2025/01/17
PMOとは、システム開発プロジェクトを成功に導くための支援組織です。本記事では、PMOの種類やエンジニアからPMOへのキャリアチェンジ方法、必要なスキルなどを解説。エンジニアとしてキャリアアップを目指している方、PMOの仕事に興味がある方に役立つ情報が満載です。
目次
はじめに
現代社会において、システム開発プロジェクトの複雑化や多様化が進み、プロジェクトを成功に導くための専門組織であるPMOの需要はますます高まりました。多くの企業がPMOを設置し、プロジェクトの効率化と成功率向上に力を入れています。
特に、システム開発の現場で経験を積んだエンジニアは、その技術的な知識や経験をPMOの業務に大いに活かせます。開発プロセス全体を理解し、技術的な視点からプロジェクトを支援することで、より効果的なプロジェクトマネジメントが可能となるためです。エンジニアはPMOとして十分に活躍できる素養を持っているといえるでしょう。
今回はPMOの概要や種類、エンジニアからPMOへのキャリアチェンジ方法、必要なスキルなどを詳しく解説します。エンジニアとしてキャリアアップを考えている方、PMOの仕事に興味を持っている方は、ぜひこの記事を参考に、新たなキャリアパスを検討してみてください。
NEWINGSではPMOとして一緒に働いていただける方を募集中!

NEWINGSでは、PMOマネジャーを含め、PMOやSEを募集中です。
SEの経験が浅い方が現場で活躍したり、SEのみの経験からPMOへとキャリアアップした方もいます。
ご興味のある方はぜひ一度、募集要項をご覧いただけますと幸いです。
募集要項一覧|NEWINGS株式会社
この記事で言いたいこと
・PMOはPMの補佐役
・PMOは役割に応じて3種類に分けられる
・エンジニアからPMOにキャリアチェンジする方法
・エンジニアからPMOを目指す方法と役立つスキル
PMOとは
PMOは「Project Management Office(プロジェクトマネジメントオフィス)」の略称です。システム開発プロジェクトにおいて、PMの補佐役として、プロジェクトマネジメントの支援を行う組織を指します。
PMOの業務内容は多岐に渡ります。具体的には、プロジェクト全体の管理、必要なリソースの調整、関係部署間の調整、ステークホルダーとの利害調整などです。
システム開発プロジェクトにおいてPMOを導入することで、プロジェクトの成功率アップが期待できます。PMOが各関係者とのコミュニケーションを円滑に進めることで、情報共有の遅れによる手戻りなどを防ぎ、効率的なプロジェクト進行が可能になるでしょう。
近年、システム開発プロジェクトは大規模化、複雑化の一途を辿っています。このような状況下でプロジェクトを確実に成功に導くためには、専門的な知識と経験を持つPMOの存在が不可欠です。PMOがプロジェクトマネジメントの標準化や関係者への教育なども行うことで、組織全体のプロジェクトマネジメント力向上にも貢献します。
PMOの種類
PMOはその役割に応じ、3種類に分けられます。それぞれの役割や必要なスキルを見ていきましょう。
PMOアドミニストレータ
PMOアドミニストレータは、PMOにおける事務作業やサポート業務を担います。具体的には、会議資料の作成、議事録の作成、進捗管理ツールのデータ入力、関係者への連絡業務などを行います。プロジェクトのスムーズな進行を支える重要な役割です。
PMOアドミニストレータには、正確性、事務処理能力、コミュニケーション能力などが求められます。縁の下の力持ちとして、プロジェクトを円滑に進めることが得意な人に向いています。
PMOエキスパート
PMOエキスパートは、特定の分野における専門知識や経験を活かして、プロジェクトを支援する役割です。たとえば、リスク管理、品質管理、コスト管理などの専門家が、それぞれの専門分野でプロジェクトに貢献します。
PMOエキスパートには、担当分野の高い専門知識と、プロジェクトマネジメントに関する一定の知識が求められます。自身の専門性を活かしてプロジェクトの成功に貢献したいという人に適しています。
PMOマネージャー
PMOマネージャーは、PMO組織全体の管理責任者です。PMOの戦略立案、メンバーの育成、プロジェクトへの適切な人員配置などを行います。また、PMと連携し、プロジェクト全体の進捗管理や課題解決にも関与します。
PMOマネージャーには、高いマネジメント能力、リーダーシップ、コミュニケーション能力などが求められます。組織全体を俯瞰し、戦略的に物事を進めることが得意な人に向いています。
エンジニアからPMOにキャリアチェンジする2つの方法
エンジニアからPMOへのキャリアチェンジは、自身のスキルアップやキャリアの幅を広げるうえで有効な手段です。その方法は大きく分けて「転職」と「フリーランス」の2つがあります。
方法1.転職
転職は、企業に雇用される形でPMOとして働く方法です。具体的には、PMOのポジションを募集している企業に応募し、選考を通過することでPMOとしてキャリアをスタートさせます。未経験者向けの研修制度が充実している企業もあり、PMO経験がないエンジニアでも挑戦しやすい方法といえるでしょう。
転職のメリットは、安定した収入や福利厚生を得られることです。また、企業によってはPMOとしてのキャリアパスが明確に用意されている場合もあり、将来的なキャリアアップも期待できます。デメリットは、企業の組織体制や文化に合わせなければならないことです。
方法2.フリーランス
フリーランスは、企業に雇用されずに、個人でPMOの仕事を受注する方法です。エージェントサービスを利用したり、自身のネットワークを通じて案件を受注したりします。近年、PMOのフリーランス案件は増加傾向にあり、エンジニアの経験を活かせる案件も多く見られます。
フリーランスのメリットは、働く時間や場所を自由に選べる柔軟性の高さです。また、自身のスキルや経験に応じて報酬を交渉できる場合もあります。デメリットとしては、収入が不安定になりやすいことや、事務作業や営業活動などを自身で行わなければならないことが挙げられます。
エンジニアからPMOになるために役立つ3つのスキル

エンジニアがPMOとして活躍するためには、技術的な知識に加えて、いくつかのスキルが求められます。
ここでは、特に役立つ3つのスキルを紹介します。これらのスキルを意識的に身につけることで、PMOへのキャリアチェンジをよりスムーズに進められるでしょう。
スキル1.マネジメントスキル
マネジメントスキルとは、プロジェクトを円滑に進めるために必要な計画力、実行力、管理能力などの総称です。具体的には、目標設定、計画立案、進捗管理、リスク管理、品質管理、コスト管理などの力のことです。これらのスキルは、プロジェクト全体を俯瞰し、適切にコントロールするために欠かせません。
PMOはプロジェクト全体の進捗状況を把握し、遅延や問題が発生しそうな場合には適切な対応策を講じる役割を担います。そのため、マネジメントスキルはPMOにとって必要不可欠なスキルといえるでしょう。たとえば、進捗管理を通じて遅延を早期に発見し、関係者と連携して対応策を検討することで、プロジェクトの遅延を最小限に抑えられます。
スキル2.コミュニケーション力
コミュニケーション力とは、相手に情報を正確に伝えたり、相手の意図を理解したりする能力です。一口にコミュニケーション力といっても、説明力、傾聴力、交渉力、プレゼンテーション力など、さまざまな能力が含まれます。PMOはプロジェクトに関わるさまざまな立場の人々と連携する必要があるため、高いコミュニケーション能力が求められます。
PMOはプロジェクトマネージャーや開発チーム、クライアントなど、さまざまな関係者との橋渡し役となります。それぞれの立場や状況を理解し、適切なコミュニケーションを取ることで、プロジェクトを円滑に進められるでしょう。たとえば、開発チームの状況をクライアントにわかりやすく説明したり、クライアントの要望を開発チームに正確に伝えたりすることで、認識の齟齬を防ぎ、スムーズなプロジェクト進行が可能になります。
スキル3.問題発見・解決能力
問題発見・解決能力とは、プロジェクトで発生する問題を早期に発見し、適切な解決策を見つけ出す能力です。分析力、論理的思考力、決断力などが含まれます。プロジェクトは常にさまざまなリスクや課題に直面するため、これらの能力はPMOにとって非常に重要です。
PMOはプロジェクトで発生した問題を分析し、根本原因を特定しなければなりません。そのうえで、関係者と協力しながら最適な解決策を導き出し、実行することで、プロジェクトへの影響を最小限に抑えます。たとえば進捗の遅延という問題に対して、原因を分析し、追加のリソース投入や計画の見直しなどの解決策を実行することで、遅延を取り戻せるでしょう。
エンジニアからPMOを効率よく目指す方法
効率的にPMOを目指すための3つのステップを紹介します。
これらのステップを着実に進めることで、未経験からでもPMOとして活躍する道が開けるでしょう。
STEP1.エンジニアとして上流から下流まで経験を積む
まずはエンジニアとして、システム開発の上流工程から下流工程まで一通りの経験を積みましょう。要件定義、設計、開発、テスト、運用・保守といった各工程に携わることで、システム開発全体の流れを理解できます。また、さまざまな規模や種類のプロジェクトを経験することで、プロジェクトマネジメントの現場を肌で感じられます。
エンジニアとして幅広い経験を積むことで、PMOとしてプロジェクトに関わる際に、各工程でどのような作業が行われているのか、どのような課題が発生しやすいのかを理解できます。これにより、プロジェクトの進捗管理やリスク管理をより適切に行えるようになります。開発チームとのコミュニケーションも円滑に進められるでしょう。
STEP2.PMOに求められるスキルを身に着ける
次に、PMOに求められるスキルを意識的に身に着けていきましょう。書籍を読んだりセミナーに参加したりするだけでなく、身に着けたスキルを、日々の業務の中で意識的に使っていくことが大切です。
PMOに求められるスキルを身につけることで、PMOとしての業務をスムーズに行えるようになります。たとえば、プロジェクトマネジメントに関する知識を習得することで、プロジェクトの計画立案や進捗管理を効果的に行えるようになります。また、コミュニケーション能力を高めることで、関係者との連携を円滑に進め、プロジェクトを成功に導けます。これらのスキルは、転職活動においても有利に働くでしょう。
STEP3.副業で経験を積んでみる
可能であれば、副業でPMOの経験を積んでみるのも有効です。近年、副業が容認される企業も増えています。クラウドソーシングサービスを活用すれば、PMO関連の案件を見つけることも可能です。実際のプロジェクトでPMOとしての業務を経験することで、実践的なスキルを身につけられるでしょう。
副業でPMO経験を積むことで、自身のスキルレベルを客観的に評価できます。また、実務経験は転職活動において大きなアピールポイントとなります。未経験からPMOへの転職を目指す場合、副業で得た経験は大きなアドバンテージとなるでしょう。副業を通じて人脈を広げることも期待できます。
エンジニア経験を活かしてPMOを目指そう
エンジニアからPMOへのキャリアチェンジは、キャリアの可能性を大きく広げる魅力的な選択肢です。技術的な知識や経験に加えて、マネジメントスキルやコミュニケーション能力を活かすことで、より広い視野でプロジェクトに関わり、成功に導けます。
特に、エンジニアとしてシステム開発の上流工程から下流工程まで一通りの経験を積んだ人は、PMOとして活躍するための素地が十分に備わっているといえます。各工程の具体的な作業内容や課題点を理解していることは、プロジェクト全体の進捗管理やリスク管理において非常に役立つからです。
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NEWINGSでは、PMOマネジャーを含め、PMOやSEを募集中です。
SEの経験が浅い方が現場で活躍したり、SEのみの経験からPMOへとキャリアアップした方もいます。
ご興味のある方はぜひ一度、募集要項をご覧いただけますと幸いです。
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この記事の監修
NEWINGS株式会社
所在地:東京都中央区築地3丁目1番12号 フィル・パーク TOKYO GINZA Shintomi Lab. 7階
設立:2015年2月6日
電話:03-6274-8725
HP:https://new-ings.co.jp/
2015年に創業してから、PMO支援やシステムコンサルティング、システム開発支援など幅広いIT事業を手掛けています。特にPMO支援には注力しており、開発経験を持ったPMOがPMのサポート役として業務支援やマネジメントを行っています。今までの経験を活かし、同じくIT業界で働く人に役立つ情報を発信しています。