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IT戦略に役立つフレームワーク5選!コストをかけずに生産性を高める方法

更新日:2025/04/04
IT戦略とは、企業の経営課題をITで解決するための計画です。本記事では、IT戦略の必要性や役立つフレームワーク、DX戦略との違いを解説します。IT活用に課題を感じている、または、よりITを活用して業務改善をしたい企業経営者・担当者の方におすすめです。
目次
はじめに
IT戦略とは、企業の経営目標を達成するために、ITをどのように活用するかを定めた計画です。
ITの重要性は理解しているものの、「何から手をつければ良いのか分からない」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
本記事では、IT戦略の必要性や役立つフレームワーク、DX戦略との違いを解説します。IT活用に課題を感じている、または、よりITを活用して業務改善をしたい企業経営者・担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
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この記事で言いたいこと
・IT戦略とは、ITを活用して業務改善や課題解決をすること
・DX戦略との違いはIT活用の目的。DX戦略ではITを活用し新たなビジネスモデルを創出する
・IT戦略は低コストで始められ、大きなリターンを得られる
・フレームワークを活用することで、解決すべき課題やIT活用の方向性を見つけられる
・まずはビジネスチャットやカレンダーアプリなど、低コストで導入できるシステムを活用してみよう
IT戦略とは

IT戦略とは、企業の経営戦略や事業戦略を実現するための、IT活用に関する計画です。ITをどのように活用し、経営目標の達成や競争優位性の確立を目指すのか、具体的な方針や施策を定めます。
IT戦略を適切に策定し実行することで、業務効率化や生産性向上が期待できます。これを進めていけば、新たなビジネスチャンスの創出や顧客満足度の向上につながることもあるでしょう。
現代のビジネス環境において、ITは欠かせないものです。そのため、IT戦略の策定は企業が成長し続けるうえで、非常に重要な取り組みだといえます。
DX戦略との違い
DX戦略とは、デジタル技術を活用してビジネスモデルや組織文化を変革し、競争優位性を確立する戦略です。単なるITツールの導入にとどまらず、企業全体のデジタル化を推進します。
IT戦略は、既存のビジネスプロセスを効率化するためのIT活用が主な目的です。その一方でDX戦略は、デジタル技術を駆使して、新たな価値創出やビジネスモデルの変革を目指します。
例えばIT戦略では、ビジネスチャットを導入して社内コミュニケーションのコストを削減します。AI-OCRを活用して書類を電子化し、保管スペースを削減したり検索性を高めたりすることも、IT戦略の一例です。
一方、DX戦略では新しいビジネスモデルの創出が主な目的となります。例えば以前はレンタルしていたDVDやCDをストリーミングサービスで楽しめるようにしたり、メルカリのようなフリーマーケットアプリで個人間でも気軽に売買ができるようにしたり、ITを活用して新しいビジネスを生み出すのがDXであり、そのための計画がDX戦略です。
IT戦略が必要な理由
IT戦略が必要な理由を3つの視点から解説します。生産性向上、スモールスタート、ITの普及という観点から見ていきましょう。
生産性向上につながるため
IT戦略は、業務プロセスを自動化し、従業員の作業負担を軽減します。手作業によるミスを減らし、業務スピードを向上させることが可能です。
また、ITツールにはBIツールや業務可視化ツールなど、業務に関するデータを蓄積・分析できるものもあります。データ分析に基づき業務改善を進めていくことで、業務の効率だけでなく質も高められるでしょう。
結果として、リソースをより有効活用できるようになります。
IT戦略に取り組まないと、非効率な業務プロセスが放置されてしまうかもしれません。競合他社に比べて生産性が低い状態が続いてしまう恐れがあります。
スモールスタートできるため
IT戦略は、必ずしも大規模な投資を必要としません。クラウドサービスの利用など、低コストで導入できるITツールも多くあります。
小さな改善から始め、徐々に範囲を広げていくことが可能です。リスクを抑えながら、着実に成果を積み上げられるでしょう。
DX戦略と比較すると、IT戦略はかかる費用や労力が少なく、効果もほぼ確実に得られます。
ITを取り入れていない企業はないため
現代において、ITを全く利用していない企業はほとんどありません。多くの企業が、何らかの形でITを業務に取り入れています。
メールや表計算ソフトの利用も、IT活用のひとつです。既存のIT環境を少し工夫するだけでも、業務効率を大きく改善できる可能性があります。
他社がIT活用を進めている中で、自社だけIT戦略に取り組まないことは危険です。競争力を維持するためにも、積極的にIT活用を検討しましょう。
IT戦略に役立つフレームワーク5選
IT戦略を効果的に進めるためには、フレームワークが役立ちます。ここでは、IT戦略に役立つ5つのフレームワークを紹介します。それぞれの特徴を理解し、自社の状況に合わせて活用しましょう。
BPMN
BPMN(Business Process Model and Notation)は、ビジネスプロセスを視覚的に表現するための標準表記法です。業務フローを図で表し、関係者間での共通認識を形成します。
BPMNを使用すると、業務プロセスの問題点や改善点が明確になります。IT戦略における業務プロセスの最適化に役立つでしょう。
BPMNは、新規業務の設計時や、既存業務の見直し時に活用できます。特に、複数の部門が関わる複雑な業務プロセスを分析する際に効果的です。
KPT
KPT(Keep, Problem, Try)は、プロジェクトやチームの活動を振り返るためのフレームワークです。継続すべきこと(Keep)、問題点(Problem)、次に試すこと(Try)の3つの観点から議論します。
KPTを実施することで、現状の課題や改善点を洗い出せます。IT戦略の進捗状況を評価し、改善策を検討する際に役立つでしょう。
KPTは、定期的なプロジェクトの振り返りや、問題発生時の原因分析に活用できます。チームメンバーの意見を引き出し、改善につなげることが可能です。
ロジックツリー
ロジックツリーは、問題の原因や解決策を論理的に分解し、構造化するためのフレームワークです。上位概念から下位概念へと、要素を階層的に展開します。
ロジックツリーを使用すると、問題の根本原因を特定できます。IT戦略における課題解決や、新たな施策の立案に役立つでしょう。
ロジックツリーは、問題の原因分析や、解決策の検討時に活用できます。複雑な問題を整理し、論理的に解決策を導き出すことが可能です。
PDCAサイクル
PDCAサイクルは、Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)の4つの段階を繰り返すフレームワークです。継続的な業務改善を促すために役立ちます。
PDCAサイクルを回すことで、IT戦略の実行状況を定期的に評価できます。計画と実績の差異を分析し、改善策を立案・実行することが可能です。
PDCAサイクルは、IT戦略の実行段階で活用できます。計画、実行、評価、改善のサイクルを繰り返すことで、戦略を着実に推進できます。
MECE
MECE(Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)は、「相互に排他的かつ網羅的」という意味です。情報を重複なく、漏れなく整理するための考え方です。
MECEの考え方を用いると、IT戦略に必要な要素を網羅的に洗い出せます。重複や漏れを防ぎ、戦略の全体像を明確にすることが可能です。
MECEは、IT戦略の策定段階で活用できます。必要な情報を整理し、戦略の抜け漏れを防ぐために有効な考え方です。
IT戦略は手軽に始められる!まずは小さなことから取り組もう

IT戦略とは、自社の抱える課題を見つけ、ITを活用して解決することです。そして、その取り組みに、大きな初期投資や専門的な知識は必要ありません。
まずは、小さな業務改善から始めてみましょう。例えば、ビジネスチャットを導入することで、コミュニケーションコストを削減できます。テキストでのやり取りは、「言った・言わない」問題を未然に防ぐことにもつながります。
他にも、Web会議システムやカレンダーアプリなど、低コストで導入できるシステムは多くあります。まずは、このようなシステムを導入し、IT戦略の第一歩を踏み出してみましょう。